彼シャツ？�� ページ19
．
『Geroさーん、見てください』
「え！？サービスしすぎちゃうか！？」
ただでかいTシャツを着てくるだけかと思いきや、
なんでかさっきまで履いてたズボンを履いてない。
『まあまあ！
早くめいちゃんに送りましょうよ』
と、ノリノリのAは、ポーズをとる。
言われるがまま写真を撮れば、
ソファにいる俺の横に腰かける。
「暑いから俺の服着るらしい、と。」
めいちゃんに写真を添えて、LINEを送る。
『なんて返ってくるかなあ、』
めいちゃんのLINEの返事が気になるAと、
ズボンがどこに行ったのか気になる俺。
「ズボンどこ行ったん？」
『え、置いてきましたよ？』
「ちょ、ちょっと待って？大胆すぎひんか？」
『あー、そゆこと？見ます？』
Tシャツの裾をチラッとめくって、
俺のことを挑発してくる。
見たらあかんとは思いつつ、見てしまって、
「それ、俺のズボンやんけ」
『はい！上手に折り上げました！！』
笑いながら折り上げたズボンの裾を下ろして、
期待しました？って聞いてくるから、
「うんー、まあー、ちょっとなあ！？」
開き直ってそう答える。
『Geroおじさん、やばすぎ、最高』
楽しそうにケラケラ笑うから、
「あー！白くてすべすべそうやったな！
さっきの写真、ロック画面にしようかな！」
と、仕返し。
『うわあ！！ごめんなさい！』
スマホを操作する俺の手を握って
操作できないように阻止される。
「また大胆なことして〜」
『あ、めいちゃんから返事きた！』
仕返しの途中やったのに、めいちゃんからの
LINEの通知で一時中断。
LINEを見てみると、ボイスメッセージで、
「Geroさんのじゃなくて俺のじゃん！
保護したい！！！」
とのこと。
目を見合わせて笑っていたら、
Aがなにかを思いついたように、
俺の手を握ったままスマホに顔を近づけて、
ボイスメッセージの録音を開始する。
『無理でーす！Geroさんに保護されてます！！！』
らしいです。
これは保護しないと危ないな。
．
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作者名：わたちちゃんです | 作成日時：2023年10月14日 5時
