彼シャツ？ ページ18
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なんか、この間まで寒かったのに、
今日はなんか暑くて、俺ん家に遊びに来てるAも
袖捲りをしてパタパタと手で仰いでる。
「かわいいけど、それ意味あんのか？」
『かわいいけど、意味はない』
気温に合わないあったかそうなニット着てきて、
そら暑いわ。
『なんか服貸してください、暑すぎるんで』
「ライブTあるけど、」
普段着てるTシャツを取りに別室に向い、
着いてきていたAにTシャツを渡す。
『ありがとうございます！
ほな、退出してもらって！』
「えー、俺ん家やのに」
紳士やから出て行くけどやなあ。
リビング戻っとくな、と一声かければ、
はーいと軽い返事がかえってくる。
…別に下心ないけど、ちょっとワクワクするよな。
『いやあ、ありがとうございます！最高！』
爽やかな笑顔でリビングに入ってきたAは
確かに可愛いけど、
「なんかなあ、」
『なんですか、それ、』
でたでた、じと目。
俺のサイズじゃ、ちょっとでかいくらいで、
これじゃない感。
「あのさ、めいちゃんのライブTもあんねんけど、
そっち着てみてくれへん？」
『え、なんでですか？』
「めいちゃん喜ぶかなと思って」
そう言えば、Aがなにかを察したように、
まあいいですけどお、とニヤニヤ笑う。
「よし、ほなこれな」
と、さっきの部屋に戻って、
めいちゃんのおっきいライブTを渡して、
また部屋を出る。
『なんも言うてへんのに、話早すぎ』
さっさと部屋を出た俺に、なんか言うてるけど、
まあそれは置いといて、はよ着替えてくれ。
．
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作者名：わたちちゃんです | 作成日時：2023年10月14日 5時
