久しぶり ページ17
．
あの飲み会のあと、初めてAちゃんが
遊びにくる日。
前買ってた布団だしといてあげて、
お酒とおつまみを買って、冷やしておく。
そうこうしてたら、インターホンが鳴って、
『あ〜の〜、来たんですけど〜』
と、カメラにドアップでAちゃんが映る。
「近いよ、」
笑いながらそう言えば、いいからはよ！
って急かされて、エントランスのロックを開ける。
また、少しすると、玄関のインターホンが鳴り、
扉を開けると、
『来たんですけど〜』
さっきと同じセリフを言われる。
どんな言葉にはまってるの。
「はあい、待ってたよ」
『はいはい、会いたかったってことね』
結構根に持たれてる気がする…
「うん、会いたかったよ
楽しみだったから、飲む準備してた」
素直にそう言えば、予想外の返答だったのか、
一瞬目を見開いて、スタスタのリビングに向かってしまった。
恥ずかしいのね。
『あー！！お布団！らぶ！！』
「え！？寝んの！？」
『そらあ、ご丁寧にお布団敷かれてますから』
大きい声が聞こえたと思い、リビングに向かえば、
布団に入ってご機嫌なAちゃん。
「後で寝るかなと思ったの！
飲むの楽しみにしてたんだから、付き合ってよ！」
『え〜、まあいいけどお』
ニヤニヤしながら、満更でも無さそうな顔して、
のそのその布団から出てくる。
嬉しそうな顔しちゃって、かわいいなあ。
『はあい、のんであげようねえ』
以前の仕返しなのか、抱きしめられる。
「にゃんぴに言うみたいに言わないで、」
『ごめんぴ』
ふふっと笑うAちゃんを、
俺も控えめに抱きしめれば、
胸元に顔を擦り寄せて、
『めいちゃんはAちゃんのこと
だいすきだねえ』
と、満足そう。
「もう！早くのもうよ！」
恥ずかしくなって、Aちゃんを引き剥がし、
冷蔵庫に向かえば、
『待ってよ〜』
ちょっかいかけるために追いかけてくるから、
「すきだよ、」
と告げる。
また恥ずかしくなって小さくなるAちゃんを
見れて、俺も満足。
。
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作者名：わたちちゃんです | 作成日時：2023年10月14日 5時
