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『最近なにしとったん』
「大人なので仕事ですね」
「同じく仕事ですわ」
『はあ〜、大人って大変そうですな！！』
「いやいや、自分も大人やん」
久しく会ってなかったAは、
子供みたいなことを言い始めたのには
訳があるようで、
『ほんで！？忙しいことにかまけて！
Aちゃんのことをほっとくと！』
いいご身分ですねえ！！っと、
まあ、拗ねてると。
そう言うことですね。
「ごめんね、会いたかったんだけど、」
「せやで、俺らも会いたかったよ」
じとっと睨んでくんのやめてほしいな。
『そうですか！なんとでも言えますからね！
しかも、わたし会いたいなんか言うてへん！』
「はいはい、ごめんな
怒ってんととりあえず飲みや」
隣同士に座ってるAの肩を組み、
グラスを持たせて、乾杯すれば、
不服そうに飲み始める。
「そーだよ、今日はGeroさんの奢りだからね！」
『吐くまで飲む』
そう言えば、調子良く飲み始めて、
話も弾み、酔っ払って機嫌が良くなり始めた頃、
「だーかーらー！寂しかったんでしょ！？」
『なんで！？そっちが寂しかってんやろ！？』
兄弟喧嘩始まってる？
「まあまあ、落ち着きや、
ほったらかしにしてごめんなあ」
よしよし、と頭を撫でれば、
『Geroさんには会いたかった、』
と、ぽそっと呟くA。
うーん、可愛いな。とてつもなく可愛いな。
撫でる手が止まらん。
「なあんで！めいちゃんは！？
会いたかったでしょ？」
『あぁ！！会いたかったよ！！』
「ああー、そうだよねえ」
テーブルを挟んで向かいにいたのに、
いつの間にかAの隣にきて、
ニヤニヤしながらAのことを抱きしめる。
『うざいなあ、ほんま』
「可愛いなあ、お前は」
恥ずかしいのか小さくなって、
俯いてるAにそう言えば、
「ええ！？口説いてんじゃん！！
やめてくださいよ、Geroさん！」
上機嫌めいちゃん、確かにうざいなあ。
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作者名：わたちちゃんです | 作成日時：2023年10月14日 5時
