怒ってます ページ15
．
『あっのさあ！？
なんでそうなる？』
「え、だってこうしろって言ったじゃん、」
『だーかーらー、こうすんの！』
「え、むりむり！待って！
あー！！」
ゲームが俺より上手なAちゃんに教えてもらうけど、
なかなかうまくいかない。
「もうやだ！おもしろくない！」
まあまあ、と宥めてくれるけど、俺はそれどころじゃない。
うまくいかなさすぎて、やりたくない！
『頑張れ！いけるって！』
「だって〜！敵が俺のこといじめる！」
『やりかえせ！配信すんねやろ！』
「でーきーなーいー！！」
『できる！ほら！』
コントローラーを持つ俺の手を上から握り、操作をしてくれる。
え、、きゅん。
『おらおらー！やれー！！』
操作をしてくれたおかげでなんとか勝てて、
ほれみ！と得意げな顔も可愛いな、うんうん。
『勝てたやんか〜！』
「うん、ありがと」
『なあに、うれしくないの？』
「嬉しいけどさあ、
自分でやらないと意味ないじゃん、」
『動いて覚える！しみこませる！』
そう言うAちゃんに操作されながら、
何回も何回もゲームさせられる俺。
…さすがに飽きてきた。
「あのう…そろそろ疲れました、」
『えー、早いなあ』
「酔うんだよね、」
『あーれま、それはしゃあない
また今度しよーね』
ずっとコントローラーごと握られていた手は離され、
大丈夫？と心配そうに見つめられる。
「ありがとね、また練習する！」
少し空いた距離がなんとなく寂しくて、
「今日頑張ったからさ、一緒に寝ようよ、」
勇気を出して誘ってみる。
返事は意外で、
『うーん、たまにはいいか』
頑張ったら良いことがあると言うのは、迷信じゃないみたい。
ーーーーー・ーーーーー
はじめまして。
わりと地道に更新してるほうですよね、きっと！！
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作者名：わたちちゃんです | 作成日時：2023年10月14日 5時
