愛を見つけて【NJ】 (ページ25)

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“料理バイト“

うーん、いまいちヒットしないな

もうここで生活して1ヶ月ほど経つ

ここは高級マンションが並んでいるからお店もそれなりのところが多くてアルバイトなんて募集してないだろうし

あっても電車で45分か……

ちょっと遠いけどここなら募集してるから…

NJ｢わあ、今日も美味しそうですね｣

後ろから突如として聞こえる声

『わ!びっくりした!…………どうぞ座ってください｡』

NJ｢ははㅋㅋㅋ｣

何日かに1回ぐらいの頻度でこうして後ろから突然声をかけてくるナムジュンさん

私がビビりなのを知っていてわざとやってる

声を押し殺すように笑うナムジュンさんに呆れたような視線を送ると肩を小さくすくめた

その上目遣いで見てくる顔に思わず笑ってしまった

『さ、食べましょ』

明日はナムジュンさんのお仕事がない日だからワインを開ける

NJ｢うん!美味しいですね!｣

どんな時でも私の料理を食べると必ず言ってくれる

『ありがとうございます』

NJ｢そういえば、さっきスマホで何を見てたんですか?」

『ああ､私、バイトでもしようかなと思っていまして』

NJ｢え!そんな必要は……あ､何か欲しいものとかあるんですか?それなら僕が｣

『そうじゃなくて、その…この生活をさせていただいていると、申し訳なくなってくるというか』

NJ｢僕は迷惑だと思っていませんよ｣

『ありがとうございます。でもただご飯を作って､その他の時間ずっと家にいると思うんです。こんなにお世話になって良いのかな､って』

NJ｢分かりました｡そういえば､お互いの行動には干渉しない約束でしたね、無理せず頑張ってください｣

『ありがとうございます!微力ながら生活費も出させていただきますね!もちろんこれまでの仕事も怠らないようにしますので、ご心配なく』

NJ｢無理しちゃだめです!まず、週に2,3日はちゃんと休んでください｣

『はーい』

NJ｢ちょっと酔ってないですよね?聞いてくださいよ｣

そう言われたのに､この日のこれ以降の記憶があまり無い