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NJside
電話を切った後しばらくテレビをボーッと眺めて、30分以上たっていたことに気づく
あ、そろそろ始めないとな
今度俺がフューチャリングさせてもらう人から音源が渡されてるんだった
俺はそれに歌詞を乗っける
そうだ、Aさんに伝えておかないと
ｺﾝｺﾝ
彼女の部屋のドアをノックする
……?
返事がない
NJ｢Aさん?入りますよ?｣
部屋を開けると、彼女はベッドにうつ伏せで寝ていた
ダブルベッドなのに端っこで､今にも落ちそうな位置で寝ている彼女
顔はこちらに向いていて右腕だけだらんとベッドから垂れている
すっぴんよりいけないものを見ている気がするㅋㅋ
そんな寝方してたら右手が痺れるよ
彼女の右手をベッドの上に乗せ、布団を上までかけた
全く起きない｡
NJ｢起こすのは悪いか｣
リビングに戻ってメモ用紙に
“作業があるのでお昼は僕の分、用意しなくて大丈夫です“
と書いた
作業部屋に入ろうとドアに手をかけたが、何故か気になった俺は､彼女の部屋に入っていた
NJ｢また右手出てるしㅋㅋ｣
さっきと同じように戻してあげて、部屋を出ようとした時、ふと小さな笑いが込み上げてくる
なんでだろう
いつもしっかりしている彼女がリラックスしているからかな
ドアを閉めるときにもう一度､彼女の顔を見る
家に人がいるって案外良いもんだ､と､なんだか暖かい気持ちになった
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作者名：こここみ | 作成日時：2022年11月3日 12時
