13 ページ13
うわ、何この首が痛くなるほど高いマンション
考えないようにはしてたけど、きっとお値段も……
どうしよう
なんだか私、自分のしている事が馬鹿らしくなってきた
このまま実家に電話して帰る?
ううん、それよりはマシ!
というやり取りを心の中で昨日からずっとしている私
いつかは両親に言わねばという気持ちと
言わなくても期間が終わればバレないんじゃないかという気持ちが混同している……
…が
ピンポーン
遂に来てしまった…
NJ「あ、Aさん。今開けます」
『こんにちは、えっと改めて今日からよろしくお願いします。』
NJ「こちらこそ、さ、上がってください。部屋を案内します。」
ん?ホテルの廊下かな?ってぐらいの廊下に
部屋がいくつもある……
でも中は美術館みたいで、絶対壊したらいけなさそうな物ばかり
こりゃ毎日神経尖らせて生活しないとだな…
とりあえずゲストルーム(私の部屋)に入ってベットに座る
やっと実感が湧いてきた
コンコン
『はい。』
NJ「あのキッチンの説明がまだだったので…」
『はい。行きます』
ナムジュンさんのご飯を作ること
私がここに来た理由の1つである
『うわ、すごい本格的な包丁を使ってるんですね』
『ミキサーもいいのですね』
キッチンも広いし、使い勝手も良い
『普段はどんなものを作るんですか?』
NJ「えっと、僕料理は本当にだめで…」
思い出した。ナムジュンさん、生活力ないんだっけ
食生活が心配だな…
NJ「その、世界の平和のためにやらないというか」
ん?
NJ「とにかく、お世話になります。すみません」
『いえ、私は、料理作るのは好きなのでお任せください』
今なんか変な事言ってなかった…?
291人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こここみ | 作成日時:2022年11月3日 12時