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HS「そんなかわいそうなAちゃんを労ってくれる優しいお相手はいないわけ?」
『ヤー、別の傷を抉るわけ?お母さんにもお見合いの事言われたばっかりなのに。』
HS「そうかそうか。お金にも困ってて、男にも困ってると」
『?ちょっと、男性には困ってないけど?結婚願望もないし』
HS「親不孝だ」
ぐっ……また傷を…深く…
『もう!そんなこと言うならホソクがどうにかしてよ!お金もお母さんを満足させられる男性も!!』
HS「うん。大丈夫。できるよ」
え?まさかお金はあるとして…
HS「ヤー、俺はAの相手なんてしないからな?」
あっ、当たり前でしょうが!!
『分かってるよ!じゃあ誰なの?』
HS「俺の友達でさ、こう言っちゃあれだけど生活力が絶望的にない人がいるんだよ」
え…
『要はお世話的な…?無理だよ!』
HS「妹いるじゃん」
『4つ離れた妹と、成人した人。ましてや男性。
全然違うって』
HS「代わりにAがお金もお世話してもらうって事」
『も?』
HS「そう。住み込み」
『旅館的な…?…………そんなわけないよね?まさかど』
HS「そう!同棲!」
『いや!無理!出来ない!てっきり家政婦だと思ってた!』
うん!無理だ!久しぶりで悪いけど帰ろう!
HS「待った!もう一つ特典が!」
と、特典?
HS「その人の婚約者のふりをする!っていう!!これAにとってもメリットだよね!今から頑張っても彼氏つくれるか分かんないだろ!」
え?私さらっとdisられてる?
HS「そしたら無理やりこじつけでお母さんに報告できるんじゃない?」
『こじつけって……でも一生続けるわけにもいかないじゃない』
HS「友達は期間限定でお願いしたいらしいよ」
期間限定で婚約者のふり、か
HS「うーん、なんかドラマっぽくなってきたなあ」
絶対面白がってる…
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作者名:こここみ | 作成日時:2022年11月3日 12時