32話『決断の時は...』 ページ33
『えっ...?』
お兄ちゃんの言葉に固まる。
「もちろん 無理にとは言わないよ
でも...君には光が似合うと思うんだ」
『っ...お兄ちゃん 私に光が似合うわけないよ』
今、生きてる人生の半分ポートマフィアで過ごし
生きている半分 毎日のように人を殺してた私が
光の世界なんかに...
探偵社に入れるわけない。
「そう決め付けるのは良くないよ
A、ゆっくり考え給え。私はAが選んだ道なら喜んで背中を押すからさ」
『うん...考える
でも、私自身 長く待たせるのも待つのも好きじゃないから次に会う一週間後 その時に答えを言うね』
あぁ...こんなこと言って本当にお兄ちゃんを殺 す気があるのだろうか。
「なら次、会う時に全てが決まるね。」
『そうだね...』
...本当に考えないと。
探偵社に行くならマフィアを裏切らなくてはならない。
マフィアは立場が上になればなる程 正式に辞めるのは難しい
上層部でマフィアを正式にやめれる理由と来たら
病気や怪我 それ意外はないかなぁ...。
それに...中也お兄ちゃんや姐様や龍くん
あの人達を裏切るなんて私に出来るのだろうか?
皆、お兄ちゃんがマフィアを抜けた時...いや、いつも
笑顔で私の事を励ましてくれたり笑わしてくれたり
いつもしてもらってばっかでお返しも何も出来てない。
でも、このまま死ぬまでずっと人を殺 すなんて嫌だ
人の死を見て平然としていられる自分が嫌だ。
人を殺 す時に何も感じない自分が嫌だ。
こんな自分なんて...
「A?」
『っあ...お兄ちゃん』
お兄ちゃんの声で現実に引き戻されたような感覚になった。
「A...これだけは言っておこう
人には向き不向きがある。
そして君には明らかな暗殺の才能がある
でもね。私や鏡花ちゃんですら慣れたんだ。
Aがなれない訳ないよ」
お兄ちゃんの言葉に少しだけ笑った。
『お兄ちゃん...鏡花は一緒にしたら駄目だよ。
確かに鏡花にも暗殺の才能がある。
でも...6ヶ月で35人?
私が13歳の時は...それ以上の人を1ヶ月で殺めた』
"そんな人と一緒にしたら鏡花が可哀想だよ"
何故かその言葉だけは口に出せなかった。
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yukinoyado(プロフ) - 和菓子さん» おぉ!!ありがとうございます!!更新頑張りますっ! (2018年5月6日 18時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
和菓子 - 1話1話、最後のまとめ方が凄い…! 更新待ってますね! (2018年5月3日 20時) (レス) id: de9df62b61 (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 夏咲 ゆきあさん» いえいえ。こちらこそありがとうございます! (2018年4月30日 17時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
夏咲 ゆきあ(プロフ) - twitterではありがとうございました。応援してます。更新頑張ってください! (2018年4月29日 23時) (レス) id: 9c923fb67a (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 凛歌さん» ありがとうございます!頑張りますっ!! (2018年4月29日 23時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yukinoyado | 作成日時:2018年3月31日 13時