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『過去のお話4』 ページ41

「意外と食料揃ってんだ」

俺はAをベットに寝かしたがそのまま帰るわけにも行かず何かを作ろうと冷蔵庫を漁っていた。

「何が食べやすいんだ...?」

生憎、看病なんてした事がない何をすればいいのか全く分からねぇ。

キッチンを見回していると棚に幾つかメモ帳が貼ってあった。

それを見てみると料理のレシピが書いてある。

「この字は...太宰の?」

無駄に丁寧な字にそして1番上には"Aが食べやすいもの"と書いてある。

にゅうめん 野菜スープ おじや。

「彼奴なら書いてなくても覚えられそうだがな」

それにしてもこの中で何を作ればいいのか...





棚の前で悩むこと数時間。

外を見ると夕方になっていた。

「は?...夕方?」

おかしいだろ。そんなに時間 経ってたのか?

そろそろ本格的に決めねぇーとAが何も食べない事になる。

また悩んでいると家の扉が開いた。

「あっ...」

見てみるとそこには太宰が居た。

「なんで居るの?」

これ...やばくねぇか?つーか出張は1週間じゃなかったのかよ。まだ3日間しか経ってねぇぞ。


『おにぃ...ちゃん?』

太宰の声が聞こえたのだろうAは部屋から出てきた。

「愛しのA!!って熱があるの?」

Aの元へ素早く駆け寄りAの額に自分の額を当てていた。...何やってんだ?あれ

「結構...高い。ねぇ中也 これはいつから?」

「えっと...朝に首領の前で倒れたと聞いた」

「へぇー。朝に 首領の前で」

あっこれ黙ってた事に腹立ってんな。
まぁ...そうだな 太宰にとっちゃたった一人の家族で大切な妹なんだから。

『お兄ちゃん...寂しかった』

「んん!!」

そう言いながらAは太宰に抱き着いていた。
太宰は悶えている。気持ちはわからんでもない

『あの...中原さん』

「ん?なんだ?」

『中也さんって呼んでもいいですか?』

少し照れながら言うAに俺も倒れそうになる。やべぇ太宰の妹なのにくそ可愛い。

「もちろんいいぞ」

『やった!』

「あぁ!可愛い!!」



その日は2人でAをひたすら甘やかし太宰が途中で首領をちょっとしめにいってくると言った時にAが何故か中也兄と言ってその呼び方 妹が居るみたいでいいなと言ったら中也さんから進化して中也兄と呼ばれることになった。




〜過去のお話 終了〜

『中也お兄ちゃん』→←『過去の話3』



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yukinoyado(プロフ) - 夜叉夜叉さん» ありがとうございます。約束のネバーランド!!今、友達に漫画を貸してもらっているので読みしだい考えさせて頂きます! (2019年2月4日 20時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
夜叉夜叉(プロフ) - リメイク楽しみにしてます。次回作なんですが、約束のネバーランドの兄妹ものはどうでしょうか? (2019年2月3日 22時) (レス) id: 73edff1dca (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 飛鳥さん» コメントありがとうございます。いえいえ...そんな事ありませんよ!私もこんな高い順位取ったの初めてです!! (2018年8月29日 20時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 真面目ですねぇ〜…。私は50位取れればいいくらいですよ…! (2018年8月29日 10時) (レス) id: 4fa29f4293 (このIDを非表示/違反報告)
#harigaya mako*(プロフ) - yukinoyadoさん» 返信ありがとうございますm(__)mはい(*^^*)絶対、見ます(*^▽^*) (2018年8月11日 0時) (レス) id: 509492d3f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yukinoyado | 作成日時:2018年6月2日 21時

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