『過去の話3』 ページ40
あれから1日,2日と順調に進んでいったが3日目に問題が生じた。
それは
『けほっ...こほっ』
Aが高熱を出して鴎外の前で倒れたのだ。
「これは...酷いね」
Aをベットに寝かし診療した鴎外の手には39.5と記された体温計が握られていた。
「よりによって太宰君が居ない時に...」
鴎外も医者だがAがどうすれば少しでも楽になるか何を食べれるのかなどは全く知らなかった。
悩んでいると後ろの扉が開いた。
入って来たのはAと仲が良いポートマフィア幹部 尾崎紅葉。
「鴎外殿。Aの様子はどうじゃ?」
「紅葉くん 39.5もあるんだけど...」
「太宰が帰って来たらお主 殺·させれるぞ?」
「あぁ...どうしよう」
2人の間に沈黙が流れる。
この事を太宰が知ったら即帰ってきてもう出張に行かないと言うだろう。さらに数日間は任務をサボりかねない。それは鴎外にとってマフィアにとって困るのだ。
「取り合いはAちゃんの家に連れて行った方がいいかな...」
「そうじゃの。Aもその方が落ち着くと思うぞ」
「でも誰が...私はここを今、離れるわけには行かないし紅葉くんもうこれから任務でしょ?他の人達に任せたら何するか分かんないし...」
「中也はどうじゃ?」
「あぁ!それがいい」
早速、鴎外は中也に電話をかけた。
そして数分後 紅葉が出ていくと同時に中也が入ってきた。
「首領、お呼びでしょか?」
「あぁ。中也くん 頼みたい事があってね。太宰君の家は分かるかい?」
「はい...知っていますが」
「良かった。Aちゃんが高熱を出して倒れてしまってね...家まで連れて帰ってもらえないかい?」
「それは良いのですが...何故太宰の家なんですか?」
「あれ?知らない?
太宰君とAちゃんは血の繋がった兄妹だよ」
次の瞬間、部屋に中也の声が響いた。
「ビックリした...」
「あっすみません。でもあの可愛いAと彼奴が兄妹って言うのが...何か」
「顔は似てるよね」
「そうですね...あっAは何処ですか?」
話が離脱しそうになった時、中也が思い出したように鴎外に聞いた。
「Aちゃんはこっちだよ」
ーーーー5分後
「それじゃあ頼んだよ」
「はい。お任せ下さい」
中也はAの背中に抱えて本部を出た。
「太宰の家はマフィアの監視外の場所...
送ってもらうわけにも行かねぇーし歩いて行くか」
そう1人 呟いて中也は歩き出した。
その頃の太宰
「任務完了!!」
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yukinoyado(プロフ) - 夜叉夜叉さん» ありがとうございます。約束のネバーランド!!今、友達に漫画を貸してもらっているので読みしだい考えさせて頂きます! (2019年2月4日 20時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
夜叉夜叉(プロフ) - リメイク楽しみにしてます。次回作なんですが、約束のネバーランドの兄妹ものはどうでしょうか? (2019年2月3日 22時) (レス) id: 73edff1dca (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 飛鳥さん» コメントありがとうございます。いえいえ...そんな事ありませんよ!私もこんな高い順位取ったの初めてです!! (2018年8月29日 20時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 真面目ですねぇ〜…。私は50位取れればいいくらいですよ…! (2018年8月29日 10時) (レス) id: 4fa29f4293 (このIDを非表示/違反報告)
#harigaya mako*(プロフ) - yukinoyadoさん» 返信ありがとうございますm(__)mはい(*^^*)絶対、見ます(*^▽^*) (2018年8月11日 0時) (レス) id: 509492d3f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yukinoyado | 作成日時:2018年6月2日 21時