病弱な妹と2人の兄が選ぶ道

『首領と医者』 ページ32

...変なこと考えないでいいや。

お兄ちゃんも言ってたし 人には向き不向きがあって当然だ。





『はぁ...』

何か今日は疲れる。

ちゃんと見えてないからだろうか。

実際、最上階に来るまでに何回ぐらい頭をぶつけて転んだかな...

考え事もしてたから前を見てなかったのもあると思うけど。

『だっ！！』

また何も無いところで転んでしまった

周りに見張りの人達がいる前で。

この人達ほんとうに喋らないから転けても何も無かったようにした方がいいんだよね。

『首領。太宰で「A！！」エリス嬢！』

「大丈夫！？リンタロウから聞いたわ！！
Aにあんな酷いことしてたなんて！！！」

「エリスちゃ〜ん！私だって好きでやってたわ「それは何回も聞いた！！」」

これ...本当に酷いやつじゃ...

エリス嬢にどうにかして機嫌を直してもらわないと

『エリス嬢。私は大丈夫なので...
それに首領にやってもらっていた訓練のおかけで私は何度も助けられたんですよ？』

「Aがそう言うなら...」

『ありがとうございます
あの...エリス嬢。首領と話したい事があるので部屋に行って頂いてもよろしいですか？』

「Aの頼みならもちろんよ！！」

『ありがとうございます』


エリス嬢はまたね！と声をかけてくれ部屋に入った。次会うときはどうなっているんでしょうね。

「所でAちゃんから話があるなんて珍しいねどうしたんだい？」

『首領...訓練の事 兄から言われたでしょう』

「あぁ。電話でこっ酷く叱られたよ」

『私は別に訓練されて嫌だなんて思った事あんまりありませんけどね』

「あんまり？ではあるのかい？」

『はい。最近 明らかに入手困難な凄い強い毒とか入れてましたよね。あれを敵から浴びせられることなんてないでしょ』

「念の為だよ念の為」

『おかげで最近は薬も効かなくて困ってるんですよ。毒の耐久だけじゃなくもしかして薬の耐久もやってますか？』

そう言うと首領は楽しそうに笑った。

「やっぱり気付いたんだね。
薬の訓練も念の為にやっていたよ。もう Aちゃんには処方薬も市販薬も効かないよ」

それ...熱出た時とか風邪ひいた時 自然に治せって言うことじゃないですか。

私、只でさえよく体調崩して薬飲むのに。

「だから私が処方するよ」

『それって大丈夫ですよね？』

「...」

『あれですか強いにプラスして普通の致死量を飲むって事ですか』


「仕方ないのだよ」

こうなったのは原因は貴方の訓練ですよ。

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