病弱な妹と2人の兄が選ぶ道

『裏社会での情報』 ページ30

それからお兄ちゃんと外に出て歩きでマフィアに向かっていた。

「さっきは完全に洗浄するのは難しいと言ったけど今思ったらA 異能特務課にはポートマフィアの死神としか知られてないね。
まぁ姿を隠さないといけないのは変わらないけど」

『分かってる。
名前も知られてなかっから特務課は大丈夫かも...でも念の為にマフィアに帰ったら私の資料とか報告書全部 とって燃やす』

「そうだね。それがいいよ」

幸い資料室の内装は全て記憶している
この数日で変わってなかったらの話だけど。

「ポートマフィアの死神。
８歳からマフィアに入り８年間マフィアに所属
異能力の花吹雪は殺戮の異能 もう１つの異能力の斜陽は無効化で厄介とされている。
また剣術と体術を得意とし接近戦，長距離戦どちらもお手の物」

『何？急に』

「裏社会で言われてる情報だよね？」

『そうだね。その情報は消えないもの
まぁ...１つだけ面倒臭いけど消す方法がある』

消す方法って言っても不可能に近いから消えないって言ったんだけどね。

「それはその情報を知っている人達を片っ端から消す...ってことかな？」

『うん。そうだよ』

それを実行しようとしたら裏社会の人達 ほぼ全員消さないとダメなんだけど...

仮にでもそんな事したら確実に異能特務課に私の名前が知れ渡り軍警からも逃げる羽目になるだろう。

そうなったら陽の当たる世界に...なんて言ってられないからする気もないけどね。

「そんな事したら有名人になれるね」

『なりたくないよ。そんな事で』

龍くんと一緒に指名手配にされる。それは嫌だ。

「あっA。私はここまでで
マフィアに近づき過ぎたら気付かれるからね」

『うん。ありがとう
今日の深夜に家を出てお兄ちゃんの所に行くね』

近づき過ぎたらって言っても もう目の前なんだけどね。

「分かった。待ってるね」

『じゃあ また明日』

「また明日ー！！」

マフィアの本部に走って入りそのままエレベーターで中也お兄ちゃんの部屋まで行った。

まだ見えにくいから何度か転びかけたが無事にドアの前に辿り着いた。

今、部屋に居るか確認するためにノックをした
中也お兄ちゃんの部屋にノックしたのは初めて。

「誰だァ？」

声が聞こえたので私は勢いよく扉をあけた。

「A！！！」





『ただいま。中也お兄ちゃん！』

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