熱 2 ページ21
到着したマンションの柊真君の部屋のインターホンを押せば、ドアが静かに開いて
「蒼空はっ、」
柊真「とりあえず上がって？」
そう言って、家の中へと通された
異性の家…しかも一人暮らしの家に入ることなんか初めてで少し緊張しながら恐る恐るお邪魔する
玄関に置かれた蒼空の靴がとりあえず私に安心感をもたらした
柊真君に誘導されるまま、リビングへ入っていく
「蒼空っ！」
ソファの上で、毛布にくるまりながら寝ている蒼空に今まで張り詰めていた緊張感のようなものが、糸のようにプツンと切れて涙がどことなく流れた
「…早く来られへんくて、ごめんねっ」
寝ているから聞こえへんはずの蒼空に何度も謝った
自分は何をやっているんやろって
蒼空のことを守るとか言って、全然出来てなくて
結局、蒼空に寂しい思いをさせて
そんな気持ちが柊真君にまでも伝わったのか、ゆっくりと口を開く
柊真「自分のこと責めたらあかんよ…
Aちゃんは良くやってるやん」
そう言いながら、さり気なく後ろから伸びてきた手をふりほどくことが出来ず、私は後ろから抱き締められていた
蒼空の寝顔を見ながら涙した私は、ただただ柊真君のその優しさに頼ることしか出来なかった
蒼空は私が守らないといけない、とそう思い続けて必死に働いて子育てをしてきた5年間
長年張り詰めていた糸のようなものを柊真君の一言でゆっくりと緩まっていった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 906人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「重岡大毅」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yunanewspink(プロフ) - 2の方も読みたいです！ (2020年1月16日 17時) (
レス) id: a6f882ecab (このIDを非表示/違反報告)
柚月(プロフ) - 陽奈さん» コメントありがとうございます♪
読みにくいですね(T_T)すいませんm(_ _)m (2015年11月19日 7時) (携帯から) (レス) id: 821cadcf5b (このIDを非表示/違反報告)
陽奈 - 続けてのコメントですみません...。 お兄ちゃん2のほうで読み方書いてありましたね(笑) すみません。 (2015年11月19日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 あの〜いきなりですみませが一つお聞きして良いですか。 息子さんの名前蒼空これ何て読むんでしょうか。 なんかすみません。 (2015年11月19日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
柚月(プロフ) - 望翔さん» ありがとうございます！
これからもお付き合い頂ければ、嬉しいです(^_^)v (2015年11月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 821cadcf5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚月
| 作成日時：2015年10月29日 0時
