いつかの記憶 【キンプリ】

１８ ページ22

紫耀side




また、夢を見た。


しかも、今度は、悪夢…。



また、廉との夢。 二人でお出かけをしてた。



横断歩道を、渡る。ちゃんと、青信号。





なのに、、、、、。






どうして、、、、、？




ププーーー！！




僕より、先に渡ってた廉が、、、、、。





紫「廉！！ 嘘、でしょ？ れーーん！！！」



はっ！！


って、起きた。廉は、気付いてないようだし、魘されてなかったんだ。 って思った。



それでも、どうして気付いてしまうの？


掛けてくれた言葉に僕は、言わないことをやめた。っていうか、やめられなかった。


いっつも、お世話になっている。だからこそ、心配にはさせたくない。

そう思ったはずなのに、廉のやさしさに、つい甘えてしまう。



紫「れっ…がっ。グスッ 僕のっ、目の前で…ッ 轢かれてっ…」


正直起きた時、これが、現実か、分からなかった。



僕を暖かく抱きしめてくれている廉は、本当に生きてるの？


って。


廉「…そっか。 大丈夫やで。紫耀。 俺は、ちゃんとおる。 生きとる。

　 しょお。俺は、紫耀をおいて死んでまうことは、絶対にせーへんよ。 怖かったな、

　 もう大丈夫やで。」





廉が掛けてくれる優しい言葉に、いっつも、心救われる…。


紫「ふぅっ…ぇんっ。 ありがっ、とぉ…ヒック」

廉「よしよし、もう大丈夫やで。 辛かったな…。」


なんで、こんなに廉って優しいの？ 可愛いって言ってくれるの？


分かんないよ…。


でも、廉が優しくしてくれることは、すっごく嬉しい。


そうして、廉のぎゅぅって、すっごくあったかいんだ…。安心するの。


紫「…ぇん。いっつも、そばにいてくれて、ありがとぉ…。」

廉「え？///」

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