29.レジスタンス ページ29
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ベッドの上に突き飛ばされて
すぐに、彼が馬乗りになる。
首に顔を埋められて
身体中にキスをされて
制服に手をかけられても
私はただ、されるがまま。
息を乱しながら、私の上で動き続ける彼を
まるで、感情を失くした人形のように
ただただ受け入れていた。
抵抗らしい抵抗をした覚えすら、無い。
私の手首を押さえつける手の力も
私の身体○○しかかるその重みも
私のそれとは、あまりにも違いすぎて
抵抗したところで無駄なんだと、悟ったから。
気が済むまで、汚せばいい。
私は決して、心まで
あなたのものにはならないから。
廉「…………嫌なんは、分かってる。」
泣きもしない私を見下ろしながら
ぽつりと、彼が呟いた。
廉「けど、どうせやったら
身体だけでも、気持ち良くなろうや。」
私の心の中を見透かしたように
そっと、私の唇を舌でなぞる。
ゾクゾクとした感覚が、私を襲う。
………廉って
してる時、こんな妖艶な顔するんだ。
こんな男、大嫌いだけど
身体だけが、心と切り離されたみたいに
とろとろに、とろけていく。
なんだろう。
好きでもなんでもなくても気持ち良くなれるのは
男だけだと思っていた。
自分でも知らなかった
私の中の“女”の部分が
皮肉にも、こんな形で目覚めていく。
貴「あ………っ、ん、あ………っ」
廉が動く度
気持ちとは裏腹に、無意識に漏れる声。
お望み通り、感じてあげる。
どうせ汚されるなら
気持ち良くして。
私の中で、何かが壊れた瞬間だった。
目が醒めたら
隣に廉の姿はなかった。
床に散らばる制服と
何も身につけていない自分を見て
ああ、昨日のことは
夢なんかじゃなかったんだと
今更思い知る。
終わってみれば、なんてことはない。
立ち上がろうとした瞬間
身体の奥の鈍い痛みを感じて
脚を引きずりながら
やっとの思いで制服に着替え
部屋を出た。
涙すら、出ない。
好きでもない男に抱かれて
あんな風に淫らに反応した自分に
いっそ笑えてくる。
もう、どうでもいいや。
紫「A。」
聞き慣れた声に振り返る。
………どうしてなんだろう。
いつもいつも、あなたは
タイミング良く、現れる。
貴「紫耀…………。」
私は今、どんな顔をしてる？
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わー - この続編はどつすれば見れますか？ (2017年4月9日 12時) (
レス) id: 90c96905a7 (このIDを非表示/違反報告)
朱々 - パスワード教えてください!! (2017年4月8日 21時) (レス) id: 620869417f (このIDを非表示/違反報告)
かりん - あれ、この作品って5までありませんでしたっけ？？作り直したんですか？？ (2017年4月3日 9時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
砂糖勝利(プロフ) - この小説のパスワードを教えていただきたいです。 (2017年3月31日 13時) (レス) id: 6238d04a05 (このIDを非表示/違反報告)
れんゆき(プロフ) - 更新を毎回楽しみにしています！続きを見たいのでパスワード教えていただきたいです！ (2017年3月21日 0時) (レス) id: b72ed3749d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2015年7月22日 12時
