うちの喫茶店員が天使すぎる件について。【名探偵コナン】

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大繁盛の接客も終わり、もう少しでコンテストとなった。



｢安室さんとAちゃん！頑張ってくださいね！｣



｢A姉ちゃん応援してるよ〜！｣


｢がんばれ〜！！｣


｢ありがとうございます、頑張ってきますね｣



『みんなありがとう…！がんばってきます！』

ピシッと軍人ポーズをとるAちゃん。
もう何をしててもかわいい。



『透くん！行きますよ！』

手を引かれ歩き出す。
それだけなのに大分目を引いているが大丈夫だろうか。


｢…Aちゃん、ちょっと走りますよ！｣


『えっと、透くんっ？！』

カメラが見えて、咄嗟にAちゃんの手を引き走り出す。

前は人がいっぱいで走りにくいが、頑張って走る。


『…なんだかっほんとにっアリスになったみたいですっ！』

走りながらAちゃんが笑う。

｢…そうだねっ｣

周りの喧騒、いろんな食材の匂い、華やかな装飾。

すこし、楽しいかもしれない。




・



『はあっ…びっくりした〜〜』



｢いきなりすみません、カメラが見えたもので…｣



『ああ、そういえば透くん写真苦手って言ってましたね…』


｢最近のインターネットは怖いですから｣


そう言って前を向く。


『透くんの写真見つけたら怒りますね！！』


｢はは、ありがとう｣


こんなに冷静に言ってるけど、心の中はディスコです。



『もう結構お客さん達盛り上がってますね…』



｢やはりちょっと緊張しますね｣



『透くんでも緊張することなんてあるんですね！』



｢あまり人前に出ませんから｣



『意外です…』


そう言ってAちゃんは不思議そうにこちらを見つめた後、とてとてと寄ってきた。


そして俺の手に触れた。



｢っえ｣


俺の両手を自身の胸の前に両手で包み込むと、祈るように目を閉じた。


そして、目を開けると微笑む。



『大丈夫です、透くんには私がついてますからね』


そして、口を近づけると



｢えっはっ！！？｣


俺の手にキスをした。



｢えっちょ、ちょっとまって、……え、ちょっとまって｣



俺は混乱ししているふ！




すみません、ちょっと動揺しました。



俺がどうにか平常心を取り戻すとAちゃんは笑っていた。


『透くんて、案外うぶな男の子なんですね』



…ェ





Aちゃんって、本当に天使？？？？
なんか、小悪魔だよねこれ完全に。



｢…Aちゃんにだけですよ｣



そう言って手を握れば、Aちゃんは顔を真っ赤にした。




『…このプレイボーイさんめ……』

前言撤回、やっぱり天使です。

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今日の遭遇人物

赤井秀一

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