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メーカーズマークのレッドトップを煽る。


20歳の誕生日に貰ったものだった。

初めて飲んだお酒は、すぐに回ってしまって、なんだか熱かった。



『…かわいそう、ですか?』



私が発した言葉に、みんなが動揺するのが画面越しに伝わる。



『わたし、かわいそうですか?』


ほんとに、ふと出た、でもずっと思ってたことだった。



『物心着いた時からかわいそう、って言われてて、ああ、私って可哀想なんだ、としかいつからか思えなくなってしまった。

でも、私はきっと顔立ちが綺麗で、背渡り上手で、出来ないことはだいたいなくて、それでも、かわいそう?』



何言ってんだこいつ、とか、そこまでかわいくない、とかそんなコメントが見えた。


別に、それに悲しくなったりしてなんかない。
ただ、ちょっと不思議だった。



『みんな、無責任だ。


私に、可愛いって言ったのに。すごいって言ったのに。可哀想って言ったのに。


私は、みんなの思う私でいようと思っただけなのに、それを否定するんだ。



わかんないの、本当に分からないの。
生き方も、感情も、みんなの気持ちも。

教えて欲しいだけなのに、みんな隠しちゃって。



みんなみんな、無責任だ、好きって言ったのに、大好きって、ずっと、好きって…』



もう、画面は見ていなかった。


ウイスキーを、もう全部飲んでしまった。



頭はぐわんぐわん。

もう右往左往も分からない。



今思えば、この時の行動は、青年期のちょっとした絶望感というか、そういうものだったのかもしれない。




『…ああ、やっとわかったかも。』


みんなが、なんであんなに死にたいって言うのか。

なんであんなに生き急いでいるのか。


そっか。



『わたし、いましにたいかも。』


なんだか目の端に見えるコメントが早くなった。



携帯も、なんだか震えてる。

明日の連絡かなぁ。


ごめんね、マネージャーさん、明日はお休みします。



私は、川辺に経つと、靴を脱いでそのまま川へ入った。



そして、お酒に染った体を冷ますように水にうちつけた。






『宗瀬間Aも、お別れ』



バイバイ、皆。



今度はもっと身勝手に生きたいなぁ

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設定タグ:安室透 , 名探偵コナン , ほのぼの   
作品ジャンル:アニメ
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ランデブー - 面白い展開になってきていつもニヤニヤしながら読んでますwww完結が気になりますが、無理せず更新頑張ってください! (2019年8月8日 13時) (レス) id: bbafcd59f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茜子 | 作成日時:2019年8月7日 22時

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