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・現実 ページ6
家に着いてようやく、現実に引き戻されたような気がした。
人気のある彼はすぐに他の客の元へ行ってしまったけれど
それでもジョンウと過ごした時間はまるで夢のようで、
だけれど鮮明に思い出せるほど 私の記憶に色濃く残っていた。
「はぁ…」
ジョンウに恋なんてしたらいけないのは分かってる。
所詮、私たちはお金で結ばれた関係でしかないのだから、
ホストと客 それ以上でもそれ以下でもない。
そんなことは分かりきっているのにどうしても、と色々考えているとピコンと通知音がなる。
表示されたのは……
"Aちゃん！今日はありがと、ちゃんと家帰れた？"
「ジョンウ……」
帰りに教えてもらった連絡先
どうせ営業だろうと思って無視していると
「えっ、ちょ……」
いきなり鳴り始める着信音に、表示されてる名前はもちろん
「何してる？」
ジョンウだった。
続く
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作者名：ぽよ | 作成日時：2021年4月11日 23時
