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・仕事 ページ2
まだ夜は始まったばかりだと言うのに騒がしい街。
ピンクとネオンの光とは裏腹に、私の心は曇っていくばかりだった
「お姉ーさん、仕事探してない？お姉さんだったら1日10万は稼げるよ！出稼ぎ、どう？」
聞き飽きたスカウトの言葉なんて気にも止めず
スタスタと早足で店へ向かう。
...ずっと身体だけは売らないと決めてきた
どうしても、自分が汚れてしまう気がして。
でも正直、スカウトの言葉を聞く度気持ちが揺らいでしまうのも事実だ。結局はお金だけが頼りだから。
こんな小さなプライド、捨ててしまおうかな。
そんな暗い気持ちのまま、表面だけは笑顔を取り繕って店に入る。
「お疲れ様です」
そんな形だけの挨拶をしたところで、返してくれる人なんていないことは分かってるのに
一応清楚系で売ってるんだから、と黒い感情を無理やり押し込めれば
「よし...」
もう一度鏡の前で笑顔を作る。
大丈夫、大丈夫だから...。
「初めまして。本日担当します、Aです。」
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作者名：ぽよ | 作成日時：2021年4月11日 23時
