No.24 ページ25
金木さんに声をかけられ、私は顔を上げた。
目の前には私と対照的な、辛そうな顔をした金木さんがいる。
『金木さん…？』
声を掛けると、
金木さんは意を決したかのように唇を噛み締め、震える声で言った。
金「実は…ぼくも…」
僕も？
何？
けれどこの疑問は私が口に出すまでもなく解決した。
金木さんが退院以来ずっとつけていた眼帯を外したからだった。
眼帯の下から現れたのは、
先ほどの董香のような、
真っ暗い闇のような、
喰種独特の目だった。
『金木さんも？…』
コクリと申し訳なさげに頷いた金木さんは
これまでの経緯を事細かに説明してくれた。
利世さんも喰種だったこと、利世さんに騙され、食べられかけたこと、半喰種になってしまったこと。
あまりにも現実とは思えない話で、私の頭はパンク寸前だったけど
この2人や あんていくの人々が悪い喰種とはとても思えなかった。
一通り話終わると、金木さんは悲しそうに
「僕は人間じゃないから…」
とつぶやいた。
でも、
人間じゃなくても…
…私は
金木さんが…
金「好きなんだ。…好きだったんだ。」
『え？』
考えていたことを金木さんに言われた驚きと、発言の内容への驚きが入り混じって、不思議な対応をしてしまった。
私の変な返事を聞くと、金木さんは慌てたように
「今の忘れて！」と言った。
でも、
『嫌です。忘れません。』
だって、
『私だって金木さんのこと…好きだから。』
やっと言えた。
二人のほおは真っ赤に染まり、金木さんは今にも煙がでてきそう。
でも、ふっと金木さんは暗い表情に戻った。
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日本茶 - 続き待ってまーす！ (2014年11月3日 18時) (
レス) id: 05d2f106a2 (このIDを非表示/違反報告)
魔紅黒夢 - 金木くうううううううううううん！！！！！！！ (2014年10月20日 21時) (レス) id: 864f6f3c1c (このIDを非表示/違反報告)
下野恋(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！ (2014年8月7日 11時) (レス) id: b14f4907c1 (このIDを非表示/違反報告)
alice(プロフ) - すごく面白かったです!!カネキ君がすごい好きなんですが、カネキ君の小説少なかったのでうれしいです ! これからもがんばってください!!続き楽しみに待ってます!! (2014年8月7日 9時) (レス) id: f52d64c3c8 (このIDを非表示/違反報告)
下野恋(プロフ) - 本当ですか！ありがとうございます！頑張ります！ (2014年8月5日 13時) (レス) id: b14f4907c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：下野恋 | 作成日時：2014年7月31日 15時
