No.21 ページ22
金木side
『(人２)ちゃん！！』
…どうしよう。
僕達の話を聞かれただけでなく、こんな真っ暗な時間に女の子を外に出してしまった。
最近の僕は喰種として生きることの今後について考えることが多く、あまり(人２)ちゃんと話すことが出来ていなかった。
…いや、
僕は少し彼女を避けていたんだ。
僕の中にいる利世さんが日に日にコントロール力を強めている…
そんな気がしている。
このまま彼女のそばにいれば、彼女を傷つけてしまうかもしれない。
利世さんに惑わされて彼女を食べてしまったら…
そんな思いに支配されてしまう。
董香ちゃんに話していたのはまさにそのことだった。
董香ちゃんは僕に嘘をついて彼女に接しろといった。
…でも、そんなことできるだろうか。
…好きで、大好きな人に嘘をつき通せるのだろうか。
それとも、もう彼女には近づかない方がいいのか。
そう思い悩み口を閉ざしたその時、彼女は僕達の前から姿を消した。
『今の話、聞かれたかな？！だから逃げたのかな！？』
董「…わかんねぇよ。」
ぶっきらぼうに答える董香ちゃんの目にも焦りが浮かんでいる。
すると、そこへ
芳「今、ドアを開ける音がしたけど…誰か外に行ったのかい？」
不安そうな面持ちの芳村さんが現れた。
董「…(人２)が。…私たちの正体ばれたかもしれません。」
董香ちゃんがそう言うと芳村さんの顔色が変わった。
でも、その理由は正体がばれてしまったのかと心配したわけでなく、彼女の身を案じてのことだった。
芳「二人とも何故止めなかった？！
こんな時間に女の子を外に出して！！喰種が沢山いるのに！」
ここまで激しく感情を露わにした芳村さんを見るのは初めてで、驚く脳を必死で働かせて、今の言葉を噛み砕く。
董「(人２)!」
反応したのは董香ちゃんだった。
そして董香ちゃんは全力で駆け出して行ってしまった。
…僕も行かなくちゃ。
彼女を守らなくちゃ。
そんな風に思った。
僕は重いドアにぶつかるようにして店を飛びだした。
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日本茶 - 続き待ってまーす！ (2014年11月3日 18時) (
レス) id: 05d2f106a2 (このIDを非表示/違反報告)
魔紅黒夢 - 金木くうううううううううううん！！！！！！！ (2014年10月20日 21時) (レス) id: 864f6f3c1c (このIDを非表示/違反報告)
下野恋(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！ (2014年8月7日 11時) (レス) id: b14f4907c1 (このIDを非表示/違反報告)
alice(プロフ) - すごく面白かったです!!カネキ君がすごい好きなんですが、カネキ君の小説少なかったのでうれしいです ! これからもがんばってください!!続き楽しみに待ってます!! (2014年8月7日 9時) (レス) id: f52d64c3c8 (このIDを非表示/違反報告)
下野恋(プロフ) - 本当ですか！ありがとうございます！頑張ります！ (2014年8月5日 13時) (レス) id: b14f4907c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：下野恋 | 作成日時：2014年7月31日 15時
