No.14 ページ15
金木side
(もう行ったかな？)
僕はそっとドアの前に立った。
本当は、ヒデに大学のノートを持ってくるように頼んでから命を絶つ予定だった。
でも、僕の体はそれすらも許してくれなかった。
この体はもう僕じゃない。
このままじゃヒデすらも食べてしまうかもしれない。
不安でドアを開けなかった。
でも、さすがに帰っただろう。
そう思いドアを開けると…
ギュっ
急に何かに抱き付かれた。
金「えっ！？えっ？！(人２)ちゃん！」
よく見るとその何かは僕の大好きな(人２)ちゃんだった。
このままだとご近所さんに何と言われるかわからないので、そのまま家にあげた。
…
部屋に入っても(人２)ちゃんは僕から離れようとしない。
嬉しいし離したくないのが本音だけど、今の僕は何をするかわからないので
金「あのさ…そろそろ離れない？」
ちょっと冷たかったかな、と反省していると
『嫌です。だってどっか行っちゃったら嫌なんです！』
予期せぬ嬉しい言葉に顔が赤くなる。
…沈黙の中で僕が喜びに浸っていると、頭の中で利世さんの声がした。
≪金木さん、その子おいしそうねぇ…私、あなたの次はその子を食べようと思ってたの。
…だから、食べちゃいましょ？≫
金「うわぁぁあ！！ダメだ！！(人２)ちゃんはぁぁ！！
(ダメだ！ダメだ！僕は人間だ！)
僕はかすれる声で(人２)ちゃんに向かって出て行け、と叫んだ。
このままでは嫌われてしまう、そう思ったけど
仕方ない。
大好きな君を食べてしまうよりは…
君はしばらく立ちすくんでいたけど、僕の言葉に反応して涙目で出て行った。
彼女が出て行った途端に僕は落ちつきを取り戻した。
金「あーあ…嫌われたかな…
もう会っちゃいけないのかな…
…大好きです。」
心優しい青年の目から涙がこぼれ落ちた。
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日本茶 - 続き待ってまーす！ (2014年11月3日 18時) (
レス) id: 05d2f106a2 (このIDを非表示/違反報告)
魔紅黒夢 - 金木くうううううううううううん！！！！！！！ (2014年10月20日 21時) (レス) id: 864f6f3c1c (このIDを非表示/違反報告)
下野恋(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！ (2014年8月7日 11時) (レス) id: b14f4907c1 (このIDを非表示/違反報告)
alice(プロフ) - すごく面白かったです!!カネキ君がすごい好きなんですが、カネキ君の小説少なかったのでうれしいです ! これからもがんばってください!!続き楽しみに待ってます!! (2014年8月7日 9時) (レス) id: f52d64c3c8 (このIDを非表示/違反報告)
下野恋(プロフ) - 本当ですか！ありがとうございます！頑張ります！ (2014年8月5日 13時) (レス) id: b14f4907c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：下野恋 | 作成日時：2014年7月31日 15時
