No.13 ページ14
ピーンポーン…
ちょっと薄暗いアパートの一室にチャイムが響いたのが分かった。
でも、金木さんは出てこない。
永「金木ー？！オイ、ノートいらないの！？」
ヒデさんの叫びも虚しく、金木さんは出てこない。
すると、
永「やべっ！俺もうバイトだわ！
(人２)ちゃんどうする？」
『私は…待ちます。出てきてくれるのを。
話したいことがあるんです。』
永「そっか。頑張れよ！」
(とは、いったものの…本当に出てくるのかなぁ…)
…一時間後。
(出てこないなぁ…)
…二時間後。
(まだかなぁ。)
…三時間後。
ガチャッ
ドアが開いた。
『金木さん！！』
金木さんが何処かへ行かないようにギュッと抱きつく。
金「えっ？！えっ！？(人２)ちゃん！」
状況が飲み込めていない金木さんを離さないまま、私は金木さんの家に通された。
…
金「あのさ…そろそろ離れない？」
『嫌です。…だって、どっか行っちゃったら嫌
なんです！』
そう言うと金木さんはなぜか顔を赤くした。
…沈黙のときが流れ…
金木さんがうめき出した。
金「うわぁぁあ！！ダメだ！！(人２)ちゃんは
ぁぁ！！」
私は怖くて立ちすくんだ。
すると金木さんが私に必死の形相で、出て行けと叫んだ。
(私、そんなに嫌なことした？)
玄関へ走りながらそんなことを考える。
(そもそも、嫌われてたのかな…)
バタン！
ドアを閉めれば、静寂で満たされた世界が広がっている。
その静寂に触れた途端、私の両眼から雫が落ちた。
『嫌われちゃったんだ…あれ、なんで泣いてる
の？』
恋を知らない少女が失恋の涙をながした時、
恋を知った青年もまた失恋の涙をながしていた。
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日本茶 - 続き待ってまーす！ (2014年11月3日 18時) (
レス) id: 05d2f106a2 (このIDを非表示/違反報告)
魔紅黒夢 - 金木くうううううううううううん！！！！！！！ (2014年10月20日 21時) (レス) id: 864f6f3c1c (このIDを非表示/違反報告)
下野恋(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！ (2014年8月7日 11時) (レス) id: b14f4907c1 (このIDを非表示/違反報告)
alice(プロフ) - すごく面白かったです!!カネキ君がすごい好きなんですが、カネキ君の小説少なかったのでうれしいです ! これからもがんばってください!!続き楽しみに待ってます!! (2014年8月7日 9時) (レス) id: f52d64c3c8 (このIDを非表示/違反報告)
下野恋(プロフ) - 本当ですか！ありがとうございます！頑張ります！ (2014年8月5日 13時) (レス) id: b14f4907c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：下野恋 | 作成日時：2014年7月31日 15時
