No.12 ページ13
金木side
(人２)ちゃんが帰ってからも僕の症状が良くなる兆しは全くなく、気づけば退院する日が来ていた。
なんだか、こんなやつれた状態を(人２)ちゃんに見せたくなくて(人２)ちゃんとの約束を破って、誰にも言わずに病院を退院した。
家に帰り、買ってきた食料を口に運ぶ。
金「うぉえっ！！」
食料を口に含んだ途端、食べ物とは思えないほどに不味くなる。
なんだか見るのも嫌になってきた。
(僕は一体…どうやって生きていけばいいんだ？)
解決の糸口が一向に見えず、ただ無気力にテレビをつけた。
テレビで特集していたのはまさに”喰種”についてだった。
喰種専門家の人に話が振られ、その人が得意げに話し出す。
(…嘘だろ？！)
僕は今聞いた話を自分の体に照らし合わせ、ぞっとした。
金木「僕は…喰種なのか？」
”喰種”
人間を捕まえて食べる。
いや、人間しか食べられない。
それ故に、人間とは全く異なった舌の構造をしているらしく人間の食べ物は喰種の口には適応しない。
つまり、マズすぎて吐き出すということ。
その状態は、まさに今の僕の姿だった。
(待て待て！僕は元々 人間じゃないか？！
何故？どうして！)
ゴチャゴチャした頭を整理するために、僕は窓の外を見つめた。
窓の外を歩くのは当然、人間。
人間。人。ひと。ヒト。
金「おいしそう…」
僕は自分自身に驚いた。
(なんでそんな事が…思えるんだ？)
小さく狭い部屋の中で、僕の叫びがこだました。
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日本茶 - 続き待ってまーす！ (2014年11月3日 18時) (
レス) id: 05d2f106a2 (このIDを非表示/違反報告)
魔紅黒夢 - 金木くうううううううううううん！！！！！！！ (2014年10月20日 21時) (レス) id: 864f6f3c1c (このIDを非表示/違反報告)
下野恋(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！ (2014年8月7日 11時) (レス) id: b14f4907c1 (このIDを非表示/違反報告)
alice(プロフ) - すごく面白かったです!!カネキ君がすごい好きなんですが、カネキ君の小説少なかったのでうれしいです ! これからもがんばってください!!続き楽しみに待ってます!! (2014年8月7日 9時) (レス) id: f52d64c3c8 (このIDを非表示/違反報告)
下野恋(プロフ) - 本当ですか！ありがとうございます！頑張ります！ (2014年8月5日 13時) (レス) id: b14f4907c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：下野恋 | 作成日時：2014年7月31日 15時
