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＿42△ 虫蟲無視 ページ42
虫。
恐怖がこみ上げてくる。
見てるこっちが吐きそう。
こんなもの目にして、正気じゃいられない。
「あ」
後ろから近づいた俺に気付き、顔を向ける。
目が赤い。縦に横に、涙が流れて乾いた跡。
「あは」
笑ったのではなく、溜め込んでいた空気を吐き出すように口にした二字。
「食べれない」
そりゃそうだ。
いくら兼近にゲテモノ耐性があるからって、
好きで食べる訳ない。
確実な悪意を持って仕込まれたものだ。
「俺の弁当分けよっか」
蓋を閉めて、割りばしを拾って、片付ける。
口をつけてない食べ残しをそのまま捨てるのは申し訳なかったので、ごみ箱の蓋の上に置いておいた。
………酷く冷静な自分が嫌になる。
弁当は同じものがいくつか積み重なっていて、来た人から順に取っていく。
特定の一人に蝿の入ったやつを取らせるなんて出来ない。
これも自作自演かもしれないって、一瞬だけでも考えてしまった。
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古谷千紗(プロフ) - 面白かったです (2022年9月10日 10時) (
レス) @page1 id: e508b6bb60 (このIDを非表示/違反報告)
p(プロフ) - おもしろかった〜まさかの結末でした！最後のかねち、可愛くて切ない〜 (2022年9月10日 10時) (レス) @page49 id: f1a393f59c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ええいああ | 作成日時：2020年10月24日 22時
