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＿26△ 全身を強く打った状態で発見されました ページ26
『……全滅してる』
思わず口に出るほど、
中は酷い有り様だった。
まず開けて一番に感じたのは、きついインクの匂い。
割れた蛍光ペンから、ピンク色の液が漏れ、
本体に染みだしている。
さっき触ったときの湿り気の正体はこれだったのか。
ボールペンやシャーペンがいくつか。
完全に折れてないのでまだ使えそうだが、大部分に亀裂が走っている。
底の方には、消しゴム、シャー芯、ふせん、修正テープ等々が、
無残にもバラバラになった状態で散らばっていた。
「酷い」
そう言ったのは、
俺っちではなく、草薙さんだった。
「こんなの、酷いよ。かねちが、これを見ちゃったら、悲しむどころじゃないよ……」
かねちさんが、これを見たら……
持ち物を、
自分の一部を、ぐちゃぐちゃにされた恐怖と、悲痛。
身の回りに犯人がいるかもしれないという、
疑心暗鬼。
どんな感情になるだろう。
それとも、それら全てを背負ってしまうのか。
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古谷千紗(プロフ) - 面白かったです (2022年9月10日 10時) (
レス) @page1 id: e508b6bb60 (このIDを非表示/違反報告)
p(プロフ) - おもしろかった〜まさかの結末でした！最後のかねち、可愛くて切ない〜 (2022年9月10日 10時) (レス) @page49 id: f1a393f59c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ええいああ | 作成日時：2020年10月24日 22時
