必要な存在（響木美壱狐&月下院紫月） ページ30
我は、１人で酒を堪能してた。もちろん本来の姿で
｢………人間はおもろいのも沢山おるが、汚れた奴もおるのぉ｣
紫月｢…へぇー。よく分かってるね。｣
｢！？お前は確か……紫月ちゃん、だっけ？｣
我、いや僕は誤魔化すように答える。酒は消した
紫月｢…そうだよ、美壱狐君。そういえば噂で聞いたんだけど、君の頭から狐の耳が生えてるってほんと？｣
｢ん？それなら君もだよね？君は沢山の病気を持ってるよね………｣
紫月｢…(なんでこう、ここの人たちは何でも知ってるんだ。)そうだよ。｣
｢あはは！まぁ詳しくは知らないけどね！君は？僕の何を知ってるの？｣
僕がそう聞くと、紫月ちゃんが隣に座って言い出した
紫月｢人外を甘く見ないでよ。同類は分かるんだから。貴方、妖怪でしょ？しかも、上位の神狐…。｣
｢！神狐……か、やはりバレるか……そう、我は神の隣に立つものだが………？｣
紫月｢やっぱり。まぁ、私もそんな感じだしね、神様の遊びに巻き込まれている的な？｣
｢まだ他の奴等には内緒だぞ？これは、我と友人との約束じゃからな｣
僕がそう言うと、紫月ちゃんはわかったと言わんばかりに頷いてる
｢…人間は凄いのぉ３０万年生きてきたけど、今凄いね玉蹴りとかのぉ｣
紫月｢た、玉蹴り？…あ、サッカーか。｣
｢我はかたかな、西洋の言葉は読めん｣
紫月｢ありゃま。フフフッ。｣
紫月は笑った、我はそんなに面白い事を言ったのかはわからんが、楽しそうじゃ
｢………｣
紫月｢…そう言えば、どうしたの？さっきから暗いけど…。｣
｢いや、少し……我は何故ここに来てるのかが気になりだしたからの｣
我がそう言ったら、紫月は我の前にたった
紫月「…私の過去を知ってるかは、分からないけど、人生楽しんだもの勝ちだと思うよ。それは人間だって、人外だって、妖怪だって変わらない。それに、シェイドジャパンに呼ばれたからには、何らかの役に立つから呼ばれたんだと思うし。｣
｢……ﾌﾌｯ……僕は願いを叶えさせる事しか出来ないよ？｣
紫月｢それでも、貴方はここに必要なの！分かった？｣
｢うん｣
我がそう言ったとたん、紫月は再び笑みを浮かべる
その笑みは、とても優雅な笑みだった
覚悟を決めたならば(愛川瑠璃&影山詠)→←狐ととある少年（響木美壱狐）
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作者名：神田・スカーレット x他3人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HiHiJets/
作成日時：2019年11月10日 18時
