The Shade Japan ～我らの挑戦～ second【イナオリ】【シェイドジャパン】 (ページ38)

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弱味と笑顔(氷野雪姫&柳原空乃&積木咲良) ページ38

「あれ……？雪姫センパイと……吹雪センパイ？」

どうしたんだろう？

「もしかして……」

キスしてる！？

……ううん、違うか。距離的にハグかな？

ほんと、どうしたんだろう……。

「何見てるの？…ひゃあ。あの人、人には黙れって言ったくせにやるじゃん。」

咲良が嫌味か冗談だかわからないことを真顔で呟いた。

「ちょ、咲良。静かにっ…バレちゃうよ。

それに、まだ恋人同士って決まったわけじゃないじゃん」

あたしは静かに咲良に言った。
ふと咲良を見ると、スマホを二人に向けていた。

「えへへ、撮っちゃった。弱みゲットだね」

と嬉しそうに言っていた。

「ちょっと…」

消しなよと言いかけたが、弱みを握っておくのもありかもしれないと思った。

「咲良、それ後でちょうだい」

思わず黒い笑みを浮かべてしまった。

「ふふっ、いいよ。そのかわり、今夜私の部屋に来てね。話があるの」

そう言う咲良は、感情の読めない笑顔をしていた。