3 トップの余裕、側近の嫉妬。 ページ4
同時刻、学園ヤクザの本拠地。イナバの部屋だ。
「姉さん、掃除終わりました！他にやること、ありゃーせんか！？」
イナバの側近・ポチが、ソファーに腰掛けているイナバに尋ねた。
「お疲れ様、休んでいいわよ」
イナバはそう言って、彼に微笑む。
冷酷女帝と呼ばれる彼女とは思えないほど、優しい笑顔だ。
「了解ッス！
＿＿ってうわぁっ！？」
いきなりポチが叫び、身構える。
「ダド？」
彼の視線の先にいたのは、赤い大きな塊＿＿ジンペイに憑依する、怨霊のバケーラだった。
しかし、そのことを二人が知るはずがない。ポチは冷や汗を流しながら、イナバはキョトンとバケーラを見つめている。
バケーラは、イナバの足元で丸くなっていた。ポチがバケーラに怒鳴る。
「てめェ、誰の許可得て姉さんに近づいてんだ化け猫が！！
“祓ってやる” からこっち来い！！」
ポチの言葉が届いたのか、否か。
バケーラは退屈そうにアクビをし、イナバの脚に擦り寄る。
「なっ……こんっの、クソ化け猫がァ……」
歯ぎしりをし始めるポチとは違い、イナバはバケーラの頭を優しく撫でた。
バケーラは気持ち良さそうに目を細め、ゴロゴロと喉を鳴らす。
「かわいいじゃないの、大きな猫ちゃん」
「オデ、お前、スキ」
バケーラがそう言ったのは、イナバが強いからか。
はたまた、撫でられるのが気持ちいからか。
少なくとも、排除すべき敵がポチに増えたことには変わりない。
4 猫を帰しに、猫に会いに。→←2 変わりゆく雰囲気と、変わった組織。
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神田・スカーレット(プロフ) - みかんさん» こ、更新できるように頑張ります！！ (2020年7月30日 23時) (
レス) id: 89620096b1 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 続きが気になるので更新などを頑張ってください!! (2020年7月30日 22時) (レス) id: c3d7aa86fa (このIDを非表示/違反報告)
神田・スカーレット(プロフ) - Ayuさん» おぉ、ありがとうございます！更新遅いですけど、なるべく書いて頑張ります！！ (2020年6月23日 21時) (レス) id: 89620096b1 (このIDを非表示/違反報告)
Ayu(プロフ) - この話好きです！更新頑張ってください！ (2020年6月23日 17時) (レス) id: 17ee23f41d (このIDを非表示/違反報告)
神田・スカーレット(プロフ) - 細波幸近さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月25日 17時) (レス) id: 89620096b1 (このIDを非表示/違反報告)
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