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ムルムール・アクアside
「粛に」
騒がしい使い魔の間が、
カルエゴ先生の一言で静かになる。
「私が使い魔召喚の儀式、監督官のナベリウス・カルエゴである」
「えーっと、俺はカルエゴ先生の補佐してます、ムルムール・アクアでぇす」
よろしくぅ、といつものように気楽に言うと、先生には睨まれたが、
新入生の雰囲気が和やかなものになった。
「貴様らが使えないゴミか、多少は使えるゴミか__」
「先生、ゴミ扱いはダメッスよ」
「……出来の悪い者は退学となる。心してかかれ」
あ、無視か。いつものことだ。
まぁいっか、とひとりで納得する。
「あの……退学って本当なんですか……?」
ひとりの女子生徒が俺に尋ねた。
「君、名前は?」
「アモン・Aです」
あぁ、この子が噂の婚約者ちゃんか。
先生にはもったいないくらいにかわいい。
「Aちゃん。
うーん…退学とまでは行かないけど、それ相応の処分は下るだろうねぇ」
えっ、と彼女の顔が強ばる。
「大丈夫大丈夫、
あんな性格の悪いカルエゴ先生だって退学せずに卒業できたんだから」
それに、と呟き、俺はAちゃんに微笑みかける。
「俺の儀式のとき、ここで大爆発起こしたやつもいるから大丈夫だよ。
そいつも俺といっしょに卒業したし」
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神田・スカーレット(プロフ) - 闇鍋ソースさん» いや、まぁ作品によりますしwwちなみにこの作品はシチロウ先生も鈍感ですww好意にあまり縁がない二人ww (2019年12月8日 21時) (レス) id: 89620096b1 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - んあぁぁぁぁ!o(T□T)o(カルエゴ卿の鈍感ー!)(うちのがあれなんや……惚れすぎてるんや……実際絶対こんなんや……あー!) (2019年12月8日 20時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
神田・スカーレット(プロフ) - 闇鍋ソースさん» すぐ恋できるわけじゃないっすけどね…… (2019年12月7日 19時) (レス) id: 89620096b1 (このIDを非表示/違反報告)
神田・スカーレット(プロフ) - 闇鍋ソースさん» 嫌いと言ってほしいけれども、本当はそうじゃない切ないアクアです。ちゃんと他の悪魔に恋する予定なので安心……できると思います。 (2019年12月7日 19時) (レス) id: 89620096b1 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - ん"んんんん(ToT)(心臓が締め付けられるぅぅぅ!) (2019年12月7日 19時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神田・スカーレット | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kandada/
作成日時:2019年11月18日 21時