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いつの間にか病院に運ばれて、いつの間にか処置も済まされたあと、私は再び目を覚ました。

口につけられている呼吸器が息苦しくて外したくなったけど、ドラマとかを見る限りそれは駄目みたいなのでやめておく。


自分以外の誰も居ない、誰も来ない病室。

手首には点滴が刺さってるし、腕には包帯グルグル巻きで、こめかみ辺りにはガーゼがある。
周りから見たら異常な人なんだろう。けれど、交通事故に遇ってこれくらいで済んだのは凄いことだと思う。

お腹に刺傷があったことは納得いかないが、この世界にトリップした際のストラップだと思えば…ほら、なんて事無い。



天井を見ていた目線をずらし外の青空に向ける。窓にうっすら私が写って、息を吐いた。



『(……私、今何歳?)』



明らかに前よりも体が小さくなって、目線も低くなってるのは自覚している。何よりも、搬送される前に声を出した時声が幼かったのが印象的。

この見た目の時代は、いつだろう。
自分の成長記録を必死で思い返してみると、中学生の頃と似たような顔立ちだ。
何でそんなに覚えてるのかって聞かれたら、なんとなくって答える根拠しかないけど。


とりあえず、私は中学生くらいと考えて良いんじゃないかな。

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作者名:-naki- | 作成日時:2018年5月10日 15時

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