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その後、梓さんから沖矢さんとの関係性について軽く質問を受けたけど(と言っても「誰!?彼氏!?」と問い詰められただけ)、『荷物を持ってくださったんです』と説明したら納得していた。



「でもごめんね!荷物多かったのに……」


『いえ、そんな……お力になれたのであれば』



梓さんにこんな重い荷物持たせる訳にはいかないし、私暇だったし。それに沖矢さんも助けてくださったし。

と、心の中で考えていると何を思ったのか梓さんが抱きついてきて、頭を撫でてきた。



『梓さん?』


「もー!Aちゃんいい子過ぎる!もっと我儘言ってもいいのに!」


『我儘、ですか?』


「そう、我儘。沢山言っていいのよ?」



優しい笑顔を浮かべながらひたすらに私の頭を撫でてくる梓さん。うわぁ美人過ぎ泣ける。私もこのくらい可愛くなりたかったです。

ってそんな事はどうでもいいか。

私は我儘について、顎に手を当てて探偵風に考えてみたが、特に何も思いつかない。



『……すみません、今は何も。
と言うか、ここで働かせて頂いているだけで助かってるので、我儘なんてありません』



梓さんは私がこの世界の住民じゃない事を知らなくても、優しい笑顔で温かく迎えてくださったのはとても嬉しかった。

沖矢さんも、生きてほしいと言ってくれたし、皆さんいい人すぎる。



『だから、大丈夫です』



今が十分幸せだから、
これ以上のものは絶対に望まない。

そもそも望むような事も無いしね。


ーーー

お久しぶりで御座います。
作者の-naki-です、

お待たせしました。
大変長らくこの作品から離れておりましたが、一旦戻って来ました。放置の理由は他の作品への浮気です。ごめんなさい。


離れてた分、書き方や夢主の性格も少し変わってしまう所があるとは思いますがご了承ください。


これからはぼちぼち更新していきます!

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作者名:-naki- | 作成日時:2018年5月10日 15時

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