人生とは甘美である。4 Jun.M (ページ23)

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「13階の一番奥の部屋」

そう書かれていた。
急いで服を整え誰にも見られないように顔を下向けながら13階へ向かう。

そして一番奥の部屋のドアを開けた途端、
グッと中に引っ張られ、気付いた時には私はドアに背中を押し付けられていて、目の前には欲をむき出しにした潤がいた。

飢えていたかのように激しいキスが降ってくる。
私の後頭部を掴みながらキスをし、ガチャっと鍵を閉めた。

「ここ防音だから」と言うと、そのままキスをしながら私の体を会議室のテーブルに乗せ、一瞬にして覆いかぶさり絶え間なく深いキスを交わす。

私たちはこの会議室で背徳感に責められながらも、誰も知らない、2人だけの秘密に身を委ねた。

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※夜のお話はあちらにて。
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床に落ちた下着とストッキングと靴を履いたあと、
そういえばブラ…

ぱっとブラが放り出された方へ目を向けると潤が私のブラを指に引っかけ、ドアにもたれかかりながらニヤっと笑いながらこちらを見ていた。
そして私の傍に来て後ろを向かせると、ブラをつけてくれそのままギュッと腕の中に取り込まれた。

「着替えてるの見るのって最高」

私のウィークポイントで囁く。

「んっ…ねぇ、本当に防音？」

「一応。じゃなきゃこんなとこに呼ばねぇよ。
あーでも、結構大きい声出してたもんな？(笑)」

揶揄われて、さっきの自分の体勢を冷静に思い出した…。

穴があったら入りたくなるほど今は羞恥心で襲われている。

「やだもう…」

「機嫌なおしてよ」

「…ん」

私のお腹にズリ落ちた洋服を直すと
「さっ、仕事戻るか」とガラッと雰囲気をいつもの社長の姿へと戻し、私達は会議室を後にした。