人生とは甘美である。4 Jun.M (ページ11)

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激しく体を重ねた後、互いに余韻を味わいながら、湯船に浸かる。

疲れ果てた私を見て、潤は浴槽に緑色のバスボムを放り込み、そこから広がる匂いにうっとりとする。
まるでそれは、おとぎの森の香りのようで。

私はグッタリして、後ろにいる潤に体を預けた。

潤は私のお腹に腕を回し、肩に顎を乗せ、ピッタリとくっつく体にとても安心する。

心地よい温度のお湯と心行く営みのおかげで、私の疲れた筋肉は緩んでいく。

「疲れた？」

「……うん、もう力入んない」

「一気に３回もだもんな」

数にされると恥ずかしい(笑)
しかもきっかけは私から、というわけで。
黙りこくる私を見て、

「…自分の姿見てどう思った？」
なんて楽しそうに聞いてきた。

「どうって(苦笑)…すごい……恥ずかしかった」

「やらしかったってこと？(笑)」

「その言い方やめて(苦笑)」

「お前はまだ知らないよ本当の自分を。
まだまだこの中に眠ってんだから」

なんて本当のことをつい指摘されつつも恥ずかしくて私は素直に受け止められない。

「…そうなのかな」

「…想像できる？ちゃんと分かってる？
お前があんな風に乱れていくのを目撃する俺の気持ち。

…俺、マジでどうにかなりそう(苦笑)」

「…どうなるの？」

「…失神とか？(笑)」

「…え、怖い」

「俺の方が怖ぇよ。
するたびに開花していくし、今日は帰るなりいきなり襲われるし(笑)」

「……」

「なぁ？あれって襲おうって思ってわざわざあの下着に着替えたの？」

「…うん」

「だからやる事が可愛すぎんだろ(笑)」