人生とは甘美である。3 Jun.M (ページ36)

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どの料理も本当に美味しくて、つい顔が綻ぶ。

そんな私を見て、お母様も嬉しそうで。

食事中の話題は、潤と馮さんの子供の頃のお話や、当たり障りのない私の子供の頃のお話をした。

きっと潤は私がまた自分にチェーンをかけてしまわないように、ご両親に何があったのかは事前に伝えてあるのだろう。

食事が終わり、お母様がコーヒーを淹れてくれて。

そして潤が私に渡すように指示をしたので、肝心の誕生日プレゼントを渡すと、2人ともすぐに中身を開けて感嘆の声を上げた。

お母様は実際に袖を通して着てくれて。

潤にお母さんの性格や普段よく着る洋服の色などを聞いて、そこからイメージして、色は私が選ばせてもらった。

馮さんのスニーカーに関しては全くノータッチだけどすごく喜んでいて、とても素直で。

あぁ、みんなとても仲がいいんだなって心からそう思った。

潤と馮さんとお父様が、今現在焦点を当てている事業やこれからどこに向けて自分たちの事業展開していくべきかと熱く3人で語っている傍ら、私とお母様は少し離れたソファで2人きりで話す。

私は来るまで何も知らされてなかったのだけど、
潤のお父様も繊維の会社を営んでおり、海外のいくつかに工場を持っているらしい。

そして弟の馮さんはそこを継ぐべく、海外の動向を随時チェックし、見極めるため一年の殆どを海外で過ごしているという。

そしてその現地でできた彼女さんと婚約を考えているという話題でさっきの食事は大いに盛り上がった。