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そしてそのリビングの向かいのソファにお父様らしき男性と潤より若く見える、これまた美形の男性が雑談していた。
「ただいま、親父」
「年に数回しか帰ってこない息子のようやくのお出ましだ(笑)」
「うるせぇな(笑)
そっちがよく俺ん家に来るくせに」
「お前が来ないからこっちから行ってるんだろう、ったく」
「よっ、馮」
潤はお父様の返事を無視して、弟さんに話しかけた。
「よっ。兄貴、相変わらず男前な顔してんなぁー(笑)」
そんな風に、いつもこんな感じで話してるんだろうなと離れて見ていたら、お父様と弟さんが私に気づいた。
「あっ、あの、園田Aと申します。
今日はお邪魔します」
「ようこそ、Aさん。
息子からお話は伺っていたから、今日会えるの楽しみにしていました。来てくれてありがとう」
「はじめまして、弟の馮です。
兄貴がお世話になってます。
俺も、会えるの楽しみにしていました」
「さぁ、Aさん。こちらに座って？
さっそくだけど食事にしましょ」
お母様に半ば連行されるように席に着く。
隣には潤。
目の前にはお母様、その横にお父様。
潤の奥に馮さんという位置だ。
テーブルにつくと、とても美味しそうな食事がずらりと並んでいた。
「何がお好きなのかわからなくて色々作ってしまったの(笑)」
とお母様が仰られ、ああ、潤とお母様はまぐれもなく親子だと感じた。
潤も私に対して何がいいか分からない時は一通り用意したりする。
(やはりこのお母さんの性格の元、潤は育ったのだなぁ…)
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作者名：Clara
| 作者ホームページ：https://www.instagram.com/st.clara.6/?hl=ja
作成日時：2021年5月4日 15時
