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花菜side
中3の11月
修学旅行も無事に終わり、
クラスのほとんどは受験モードの中
吹奏楽部の私は文化祭が終わるまで引退できず
中学校生活最後の演奏という事で顧問の気合が入って毎日夜の7時まで練習。
帰って来てすぐ塾に行かなアカンからめっちゃ
忙しい。
やのに塾ではすでに三年間の復習と過去問を解き始めている時期。
気が気でならん。
「花菜ちゃんさぁ五木の模試の偏差値さぁなんなんこれ？笑」
先生めっちゃ鼻で笑ってるやん…
いくら自分が国立大の賢い大学生ゆうても
笑わんといてや！
五木の偏差値こちら！どん！
国語53
数学37
社会65
理科46
英語50
「いや、数学ましやん！
始めの模試の時30やったもん…
1個か2個しか合ってなかった…」
「いや、花菜ちゃんこのグラフ見てや笑笑」
そう、先生が笑ってたのは私の数学の偏差値の低さ
ではなく…
偏差値がどのくらいか一瞬でわかるグラフ。
数学のグラフがほんのちょっと出てるのに対し
社会がスペースいっぱいにグラフで埋め尽くされている。
「花菜ちゃん社会収まってないやん笑笑」
「笑わんといてや」
「てか花菜ちゃん、数学定期いけても模試無理やな1範囲で精一杯やな多分」
先生はどないしよって小声で言うてたヤバイねんやろうなぁ
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作者名：かな | 作成日時：2019年6月24日 14時
