日向が架空詐欺にあった様です。【HQ】

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これもよくある迷惑メール。


前回の様な事が起きない様に、怪しいメールは鵜呑みにせず、華麗にスルーして頂きたい限りです。


が、


今回も純粋な日向は見事に引っかかります。



授業が終わり、体育館へ向かう途中、日向が歩きながら携帯をふと開いた。


日「…重要通知？」


メールを開いた日向は目を見開いた。


そこへ同じく授業を終えた影山が日向に近付いてきた。


影「あー日向。この前借りた500円…」


手に握った500円を影山が返そうとした時、日向は影山に向けて手を少し上に上げた。


日「…影山くん、それは取っておきなさい。」


影「は？なんでだよ。」


日「なんで…？まあ、聞いて驚くな。」


日向は携帯をポケットに入れて影山に背を向けた。


日「当選…したんだよ。」


キリッという効果音が付きそうな顔を、日向は影山に向けた。


影「当選…？」


部室に着いた日向と影山が、携帯の画面を見てひそひそと話している。


日「ほら見ろ影山。」


影「はっ！819万？！」


日「馬鹿！でかい声出すなよ！これはシークレットってやつなんだよ！」


日向が影山に小声で注意した。

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