【速報】及川徹、失恋【HQ】 (ページ27)

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ふられた 27 ページ27

足元がおぼつかない及川が、片手に完全に炭酸が抜け切ったコーラを持って3人がいる席へ戻った。

花「お、どうだった？」

及川の様子を見ていた花巻が食い付き気味に質問した。

及川は放心状態といった様子で、席に着くなりうな垂れた。

松「もしやまた玉砕？」

岩「これでやっと諦めたか。」

及川の様子を見て、きっと悪い結果だったんだろうと3人が予想した時、及川は手に持っていたスマホを握り締めながら口をゆっくりと開いた。

及「……した…。」

花「何？」

及「…俺！！」

下を向いていた及川が勢いよく顔を上げた。

及「エンジェルちゃんと連絡先交換した！！！」

花、松、岩「？！？！」

3人は及川の言葉に驚きを隠せない。

岩泉は驚きのあまり持っていたフライドポテトを床に落とした。

花「え？！ふざけてるの？！」

松「分かったぞ！これは詐欺だな！暫くしたらiTunesカード買うの手伝ってくれませんか？とか言われるやつだぞ！」

いつも静かに茶化す花巻と松川でさえ取り乱し、岩泉に関してはフライドポテトを落とした時のまま固まっている。

そんな3人に構うことは無く、及川はいつになくご満悦の顔でスマホの画面を開き、ラインの画面を3人に見せた。

及「ふっふっふ。この及川さんにかかればこのくらい朝飯

花「うわ、マジのやつじゃん。」

松「まじで？」

及川の話を遮り、2人はラインの画面を見た。

岩「で、何がどうなってそうなったんだよ。」

いつの間にか通常に戻った岩泉が及川に尋ねた。

及「いや、あれからね、ドリンクバーから帰ろうとした時にエンジェルちゃんの友達にいきなり、一緒に話しませんか！って言われて無理矢理席に座らされたのさ。」

松「ほんとにいきなりだな。」

及川はテーブルに頬杖をつき、コップに入った残り少ないジュースをくるくると回しながら話す。

及「で、その友達が急にトイレに行っちゃって2人になった訳ね。」

岩「俺の様に気を使ってトイレに行ったのか。いい奴だな。」

及「いや岩ちゃんは悪意しかなかったでしょ！」

花「それで？」

食べていたデザートの手を止め、花巻は興味津々に尋ねた。