【速報】及川徹、失恋【HQ】 (ページ26)

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ふられた 26 ページ26

トイレから返って来た岩泉が席に着いた。

岩「あれ、俺のコーラは？」

花「お前のコーラはあそこだ。」

花巻はにやにやしながら指を指した。

その先には何故かエンジェルと対面して及川が座っていた。

岩「なんだあれ。」

松「さあ。俺らもさっき気付いた。」

花「さーどうする及川～。」

花巻はうきうきしながら2人を眺めた。

ーーー

むせた及川がようやく落ち着いた。

及「ごめんね！ちょっと別のとこ入っちゃったみたいで！」

ゴホンと咳払いした及川が笑いながらコップをテーブルの上に置いた。

A「…いえ」

Aはホッとし、ストローでちゅーっとジュースを飲む。

その様子を見ていた及川が突然固まった。

A「……？え、固まってる？」

固まった及川を見て焦るAに少し離れて見ていた花巻が気付いた。

花「むせたと思ったら次は固まりやがったww」

松「メドゥーサ炸裂してんなw」

岩「仕方ねえな。ちょっと行ってくる。」

シンプルに頼んだコーラが返ってこなく喉が渇いた岩泉がドリンクバーへ向かう。

A「あの、及川先輩？」

いくら話しかけても及川が固まったままで困っていると、及川の後ろに見覚えのある人が現れた。

岩「お取り込み中、失礼。」

A「えっ、はい。」

片手にコーラを持った岩泉が勢いよく及川の頭を叩いて直ぐに元の席へ帰った。

及「あだっ！」

及川はその反動でハッと意識を取り戻した。

目の前には何やら困惑しているAの姿が及川の目に映り込む。

固まっていた及川を何とかしようとしていたらしく、さっきよりも距離の近いAを見て、何時ぞやの時の様に及川の中でぷつんと何かが切れた。

及「Aちゃん！」

A「は、はい」

及川は真剣な顔をして口を開いた。

及「…俺Aちゃんの事、諦めないから。例え何回振られたとしても、俺は諦めないよ！」

突然及川が以前の時の様に宣言し、Aは驚いたと同時に妙に冷静になった。

A「先輩はいつも急でびっくりします…」

突然宣言した及川も自分の発言にハッとし、直ぐにAに謝った。

A「この前の告白を断った理由にも繋がるんですが…私、及川先輩の事何も知らないままで、お付き合いは出来ません。」

Aの話を素直に聞く及川が、もう何回アタックしても無理なのかも知れないと落ち込みかけた時だった。

及「え？」

及川はその後に続けて話したAの言葉に耳を疑った。