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誰もいない蝶屋敷 ページ4

カ「師範、ただいま戻りました... ...師範?」
蝶屋敷に上がると、そこには誰もいなかった。
いたのは見覚えのある柱。
1人が桃色と黄緑色をした髪色を持っていて、もう1人は黄土色と浅葱色をした目を持ち、ギラギラとその目を光らせている人だった。
なにやら仲が良さそうに、誰かのことについて話しこんでいる。

面識が無い訳でもないが、自分から話しかけづらい。そう思って、近くの部屋を通り過ぎた。
もしかしたら、部屋に師範がいるかもしれないと、師範の部屋に薬種と置き手紙を置いておこうというところに至った。

そんなカナヲは、師範の部屋へ行くために、通路の右を曲がって左を曲がって、そのまた右を曲がった。


カ「...お邪魔します、師範。」

襖を開けて一礼してから部屋に入る。
部屋には誰もいなかった。
柱だから、きっと忙しいのだろう。そう思い込むことにした。

机の前に正座して、近くにあった筆を借りる。
紙を師範の部屋から勝手に使うのは気が引けるので、安直に薬種がまとめて書かれていた紙の後ろを使って書くことにした。


その後、置き手紙を書き、薬種をそばに置く。

__そういえば、Aはどうしたのだろう。
立ち上がって、筆をそっと机の上に置く。

気になったが、あの子は色々なところからの人気がすごい。だから多分、今頃人里の色々な人と会話している頃だろう。


襖を開け、一礼してから襖を閉める。

そこからまた左を曲がり、右を曲がり、また左を曲がる。

ようやく自室についたと思い、今度は姿勢を崩して座る。
__アオイも炭治郎もいない。

何があったのだろう?
騒がしさを失った蝶屋敷は、津波の前の静けさに似ていた。

特に意味もなく、ちらっと外を見ると、花びらのようなものが1枚、はらっと舞い降りたのを見つける。
暇つぶし気分で、外に出てそれを拾ってみた。


すると______

「カナヲ、お誕生日おめでとう!!」
カ「____え?」

そこには、多くの仲間たちがいた。

花の剣士は今日も【栗花落カナヲ誕生日後日祭】→←薬種を買った帰り



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作者名:音戸あやめ | 作成日時:2021年5月19日 21時

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