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推しのオキニだった件について #2 ページ3

「僕君のことずっと見てたんだ…ふふ気づいてなかったでしょ?」

目があった瞬間ドキドキして時が止まったように私も硬直した。

「…はえ…、」

煙でも出そうな勢いで目をそらす。

「照れてる?かわいーね、…よし!」

出来たと声がかかり立ち上がれば湿布と薄い包帯が巻かれ少し足も楽になっている。

これならライブも楽しめそうだ。

「ありがとうこざいます!」

調子に乗って軽く走ったせいかよろよろとまた転びそうになる。

「うわっ!?」

「…っぶね、」
「間に合った…」

変な体制で2人に支えられている。

「すみません…笑」

必死な2人がつい面白くてちょっぴり笑いながら会場へ戻ろうとする。

ここを出る時には沢山の女の子に睨まれる気しかしないが…。

「Aちゃん席どこ?1階?二階?」

「えと…一階の最前の右から5番目です…」

「いい席じゃん!後ろだったら関係者席通してあげようとおもったんだけどなぁ〜笑」

サラッとえぐいこといったんだが!?

推しと話せているだけで恐れ多いのになんで席を聞かれたんだ!?

「了解、ファンサ沢山するから葛葉みないでよ?」

頬を軽く撫でられて囁くように言われればまたその場に座り込んでしまいそうだった。

「俺かよ…」

「…あ、えと、叶くんだけです…はい、」

「これ、僕のLINE」

クシャリと雑に書かれたそれを手に渡される。

推しのLINE!?!?!

叫びそうだった、これでもこらえた方。

「連絡くれたら期待してもいいかな、僕、」

耳元でそういうこと言うのは反則ってやつだとおもうのだが…。

「絶対連絡します…!」

ちょっぴり赤くなった耳は見なかったフリをして。

バイバイと軽くてを振られホールへと戻る。

ジロジロと視線が怖かったがライブを楽しもうと意気込んで最前へと移動した。

ステージの照明が落ちて当たりが暗くなっていく。

何度来てもやっぱり慣れないなぁ…。

「あ、叶くん…」

こちらに気づいたのかニコニコと王子様みたいな笑顔で手を振ってくれた。

軽く手を振り返せばまたニコッと微笑んでくれる。

それに負けじとなのか葛葉くんまでファンサをくれた。

それが面白くてくすくすと笑えばなんでだよ!とマイクに声が入ってた。

良く考えれば…いや、よく考えなくても推しとLINE交換なんていいんだろうか…。

ステージの中央へと戻ってきた彼らはマイクがはいっていることもお構い無しに好き勝手喋っている。

キラキラとステージで輝く叶くんはやっぱり天使だった。

推しには甘くなっちゃう… #3→←大優勝しちゃった…#1


ラッキー歌みた・オリジ曲

AXF /サマータイムレコード


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いちごミルク(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2021年9月7日 0時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 宵似-よいじ-さん» まだまだ投稿したてですがそんな風に言って頂けて光栄です…!コメントもありがとうございます~! (2021年5月30日 20時) (レス) id: ca7dc5da1e (このIDを非表示/違反報告)
宵似-よいじ- - 何故投票は一回しか押せないのだろうか…。 世界観に引き込むのがとっても上手で思わずどんどん読み進めてしまいました!好きです!是非応援させてください。 (2021年5月30日 14時) (レス) id: 582bb38728 (このIDを非表示/違反報告)
るん - おかかさん» コメントありがとうございます!拙い小説ですが完結まで読んでくれると嬉しいです~! (2021年5月29日 6時) (レス) id: ca7dc5da1e (このIDを非表示/違反報告)
おかか - すごく好きです!これからも無理しない程度に更新頑張ってください^^* (2021年5月29日 1時) (レス) id: ef0e1184cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るん | 作成日時:2021年5月25日 16時

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