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701の仲間たちと日常に潜む危険性 ページ10

「ようこそ、701号室へ‼」
と、同時に弾けるクラッカー。

「ど、どうも…。」
「あはは…だからやらなくていいって言ったのに…。」

イヌ科は社交的でなつきやすいとは聞いていたけど、ここまで熱烈に歓迎されるとは。私もお驚き、通り越してドン引きである。


「いやそうはいってもさ、ちゃんと迎え入れたくって!嫌だったかな…?」
そういって顔を覗き込んできたのはゴールデンレトリーバーの男の子。レゴシ君が言ってたジャック君ってこの子かな?言ってた通りフレンドリーな子だなあ。

「ううん、そうじゃなくて。少し驚いちゃっただけ。」

そう答える間もなく、ジャック君たちは言葉通りパアァという音がしそうなくらい目を輝かせて私の荷物をあれよこれよと運び出した。なんだかペットみたい。


「君のベッドはここね。前はボスが使ってたんだけど、体が小さいからコロと一緒に寝ることになって使っていいって!」
「あと、お風呂は別にあるから安心してね。」
「洗面所は朝混むから早めに使ったほうがいいよ。」
「ご飯は食堂なんだけど、基本は僕と一緒だから…」

他のみんなが荷物を片付けてくれてる間にジャック君が説明してくれる。んだけど、情報が多すぎて何が何だか。

「ジャック、Aちゃんが混乱してる。順を追って説明してあげてよ。」

「…あ!ごめんね。まずは自己紹介からだよね。僕はジャック!君と同じ特進科だから学校生活は基本的に一緒に過ごすことになるけど、これからよろしく‼」
彼は挨拶と共に手を握ってブンブンする。あ、手がもげる。


「!ジャック、彼女は肉食獣の力に慣れてないんだ。痛がってるよ。」
「え?あ、そうなの?ごめん、肉食棟に来たからてっきり…これからは気を付けるね!」

ジャック君は一瞬不可解そうに首を傾げてから笑顔で私に言った。
きっと今ので、私のことおかしく思ったよなあ。これから一番長く一緒にいる相手だし、警戒しなくっちゃ!


夕方に出発したから寮に着いたのは夜なわけで、ご飯を食べに行こうということで私たちは食堂にやってきたのだが、メニューに困っているとレゴシ君が助け舟を出してくれた。

「Aちゃん、ここの食堂は草食獣と肉食獣のメニューが分かれてるんだ。(…今日のところは肉食のメニューを食べよう。」

さっきの握手や食事の件にしても、普段の生活の中で一般獣にばれないためにはリスクがありすぎる。私うまくやっていけるのかな。

俯いていると後ろから誰かがぶつかってきた。

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桜庭 - 続きはどうなりますか...! (8月3日 0時) (レス) @page23 id: b68e6ffcf4 (このIDを非表示/違反報告)
tsukishi773(プロフ) - くっ続きが見たいぃ" (2022年11月7日 9時) (レス) @page23 id: e89636a396 (このIDを非表示/違反報告)
レイカ - レゴシとの絡みに拝むばかりです… (2021年12月19日 2時) (レス) id: c7f724abcf (このIDを非表示/違反報告)
七瀬臨也(プロフ) - とても素敵な作品で続きが気になります( ᵒ̴̶̷᷄꒳ᵒ̴̶̷᷅ ) (2021年12月3日 1時) (レス) @page23 id: a0135bf0ac (このIDを非表示/違反報告)
えど(プロフ) - 続き楽しみにしてますー! (2021年11月7日 17時) (レス) @page23 id: 67d2f217ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きの | 作成日時:2020年3月23日 10時

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