自分さがし（シリーズ散文）

香り ページ2

inner child


いったい

生家を最後に後にした時の

自分はどんな姿だったんだろう？


伝え聴いている今現在の
ワタシの［生家］は

管理が不十分で草が生え繁り
荒屋はそのままに在り続けている
…らしい。


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記憶の中の

『香り』

それが、時を経て

急に一瞬の間に、

想いもかけずに
目の前に漂い

あ！忘れていた
と慌てたように

求めるかのように ソレを
…深く吸い込んでしまっていた


その途端に
昔日の
哀しく膝を抱えていた
自分の面影が身体中を駆け巡る


今日も、不意を突かれて

今の 自分の立ち位置を 忘れてしまいそうで


ーー タジロイダ


私は
記憶の中の彼女アタシを

［だいじょぶ、だからね、活きようね］

と包み込むように抱きしめた




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　 【生きてこそ 活かされてこそ 】


　 ☆D.soul☆

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