この歌、はじまりの詩【九条天】 (ページ22)

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最近のSirenaの中での話題といったらやっぱりIDOLiSH7

チケットも無事に買えたということもあってかなり話題性大ですな

三条さんも、私たちがここまで興味持つアイドルは気になるとかなんとか言い出して、現在私たちSirena(マネージャーも含む)はIDOLiSH7の大ファンというわけだ

そして、ライブ当日

この日のために、この日を一日あけるためにこれまでお仕事頑張ってきた

ギシッりなスケジュール…

当分あれは見たくない…

『この日のために頑張ってきたんだ！

今日は全力で楽しむよ！！』

｢それ、TRIGGERのライブのときも言ってた気が｣

『どのライブも全力で楽しむもんだよ！！』

｢そういえば、今回のライブ、テレビの中継入るって話ね｣

『うぇ？！テレビ？！すごい！！』

｢まあ、ローカル番組だけどね｣

｢それでも凄いこと、だと思うけど｣

あの日、私がはじめてIDOLiSH7を見つけた野外ステージ

最初は九人だけの、その九人のためだけの小さなライブ

そんな小さなIDOLiSH7のときから応援してるのもあってなんだかすごくワクワクしてる

ちゃんと成長してる

だって、小さなライブを、こんなにも大きなライブにしちゃったんだもん

さぁ、今ここにいる3000人の君たちのファンを魅了させてみせてよ

そしてもっともっと、たくさんの人に君たちの魅力を見せつけて

｢こんにちわ！！IDOLiSH7です！今日は来てくれてありがとう！！今日は楽しんでいってね！！｣

七瀬陸くんの声が聞こえ、ライブの舞台が始まった

あの日みたライブよりもダンスや歌もうまくなって、キラキラが増してる気がした

元気が溢れて、誰もが笑顔になるような素敵なライブ

｢なんだか雲行き怪しくなってきたわね｣

｢一雨くるかも…レインコートとか持ってきてあるんで、2人も着てね｣

『ありがとあおちゃん』

朝見たおは朝でも言ってた

午後から雨が降るって―

『っ、頑張れ… 』

案の定、雨が降り出してきた

それでもIDOLiSH7の歌は止まらない

だけど―

｢足元ばかり見つめずに～

瞳を――｣

陸くんが歌い出した時、証明と音がすべて止まった

雷が落ちたんだ

『停電…？』

｢かもしれない、でも会場の子たちは気づいてない｣

｢そうね、誰もこれはトラブルだと思ってない

だから― ｣

――このあとの判断、とても重要になる