この歌、はじまりの詩【九条天】 (ページ17)

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※時間ぶっ飛ばしてTRIGGERライブツアーの日

『ライブいくのに変装って必要…？裏から入れてもらえないのかな？』

あれから一ヶ月が経とうとしていた

そう、今日はTRIGGERのライブの日

『この一ヶ月、IDOLiSH7を見かけなかった… 』

ネットでどれだけ探してもIDOLiSH7が路上ライブをやってるなんて話は一切なかった

まぁ、あっても忙しくて行けなかったかもしれないけど

『でもなぁ、見かけないのはちょっと寂しいなぁ』

｢なにが寂しいの？｣

『おおっと！あおちゃん！びっくりしたぁ』

｢なにその反応、可愛いね今日も

…あぁ、例のアイドルね｣

『あおちゃん、心の声丸聞こえだよ…

最近仕事も忙しくて路上ライブ見に行けてなかったから久々に、って思ったら今は活動停止中、みたいだったし』

｢え、なに、Aはオフの日はそのアイドルのとこに行ってたの？え、ちょっとあたしも誘ってよAとなら行きたかった｣

『ご、ごめん…(汗) 』

｢今日一日一緒だからいいけどね｣

ライブ、ライブか

ほかの人のライブを見に行く、なんてことあんまりなかったから少し新鮮な気持ち

しかもそれが最近仲が良くなってきた(かもしれない)TRIGGERのライブだもんね

･

『うっひゃーーー、人が多い』

あれはグッズ売り場かなんかか？

人多くて何があるのかわからないよ…(汗)

『私たちもなにかグッズ買っていく？

ペンライトとか振っちゃう？！ブンブンって
』

｢ﾎﾞｿｯ ……かわいい｣

『んー？どしたー？』

このあと二人でペンライト買って写メってSNSへアップした

そのツイートの反応は凄かったのは言うまでもない

『私たちの席どこかなぁ、前の方？』

｢最前列だよ｣

『おお！？いいとこくれたんだねぇ、八乙女さん』

一番前って…

ファンの子たちに殺されないか心配だよ…

『と、とりあえず！今日はバンバン応援するよ！あおちゃん！！

一番前だから大声あげたら応援届くよね！』

｢ A、なんかいつも以上に今日は楽しそうだね

TRIGGERファンになったの？｣

『私はアイドルみんなのファンだよ！！』

｢ …そう、ね、そういう子だったわAって｣

『え、えなに、なにが？！』

そんな他愛のない話をしながら私たちはTRIGGERのライブが始まるのを待った

ライブ開演まで

あと数分――…