Prologue.22 ページ25
.
グリムよりも遅れて教室を出た私は、鏡舎に向かうグリムに追いつく訳もない
こっちに走ってくるエースくん
その前には男の子がいた
エース「どいたどいた!」
「えっ、お、おうっ!?」
『そ、その人捕まえてくださいーっ!!』
出遅れた分間に合う訳もなく
そう思って咄嗟にエースくんの前に立っている男の子に助けを求めた
「人を捕まえる魔法!?
足を止める、いや、縄で拘束する?
それとも……えぇっと……」
え、あの人こんな状況で考えてる!?
グリム「何でもいいからぶちかますんだゾ!早く!」
「何でも!?なんでも、なん……
ええい!何でもいいから、いでよ!重たいもの!」
男の子がそういうと突然エースくんの上に大きくて黒い鍋が落ちてきた
………え、鍋ぇえ!?
エース「ぐぇぇっ!ナンダコレ!?鍋!?」
『うわっ、重そう……』
グリム「ぎゃははは!見てみろ、A!エースのヤツ、でっけえ釜の下敷きになってペッタンコになってるんだゾ!だっせーゾ!」
『こ、こら、そうやってまた喧嘩になるんだよ?』
また喧嘩という騒ぎを起こされたら、学園長に怒られる…
「まさか大釜が出るとは。ちょっとやりすぎたか……?」
エース「あいたた…。いーじゃんかよ、窓拭き100枚くらいパパッとやっといてくれたってさー」
『パパッとなんてできるわけないでしょ!これは学園長命令です』
エース「ちぇ……」
「罰で窓拭き100枚って……一体君たちは何をやったんだ?」
『えっと……』
私は簡潔に今朝の出来事を伝えた
改めて、相当なことをしたことが分かる
そりゃあ怒られるよね…
「せっかく名門校に入学できたっていうのに初日から何をしてるんだか……」
エース「……るせーな。つーかお前、誰?」
デュース「僕はデュース。デュース・スペード。
クラスメイトの顔くらい覚えたらどうだ?えーと……」
エース「お前も覚えてねーじゃん」
『まあまあ!私はA、よろしくねデュースくん。
それでこっちが……あれ?』
そういえばさっきからグリムが静かだ
ってあれ???
エース「あっ!毛玉がいない!」
_______________……
グリム「へっへーん!あとはオマエらに任せたんだゾ!」
「ばいばーい!」と、走り去っていくグリム
ちょ、ちょっと待てーーーっ!!!
.
1952人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
依音(プロフ) - 初めまして、こんにちは。奏雨さんの作品が大好きで何度も読み直しておりました。これからも読める日が来ることを楽しみに待っています。Twitterにアクセスしようとしましたが、アカウントに飛ぶことができませんでした…。 (2022年4月4日 14時) (レス) @page1 id: 2bfed6242b (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 初めまして、いつも素敵な作品楽しみにしています。更新されるのを気長に待ちます。また奏雨さんの作品読める日を楽しにしてます!今後応援してます!!! (2022年3月31日 22時) (レス) @page4 id: 89bb4b8e86 (このIDを非表示/違反報告)
イリス - 本当に自分勝手ですが、私ツイッターをしてないないとゆうかできないので、ツクールにヒントとか載せてくれると嬉しいです、本当に自分勝手ですみません(´・ω・`) (2022年3月31日 13時) (レス) id: e5ab9a33da (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花 - 私も読み返しに来たらパスワードがかかっていて驚きました!パスワードのヒントとかないので見れなくて困っています。 (2022年3月28日 2時) (レス) id: 1e2b75d01c (このIDを非表示/違反報告)
あすぱらがす - 春香さん» お知らせの内容だと、訂正等したあと公開されるのではないでしょうか。私生活が忙しいようなので、公開を待ってればいいと思います!私もパスワード分かんないので((( (2022年3月25日 23時) (レス) @page1 id: a1f420556a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:奏雨 | 作成日時:2020年4月9日 5時