【d!】博愛主義者にゃ、一夫多妻が丁度いい

Prologue ページ1

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──『さぁ!皆の好きな色は何色かな?』



小学生の頃

よく教師から訊かれるこの質問

皆、赤やら青やら

はたまたピンクやら答えていく




だが俺は答えなかった

いや“答えられなかった”

もしも好きな色を1つ選んだら

選ばれなかった色が可哀想

そう考えてしまって

俺はどうしても好きな色を

1つに絞れなかった───






今思えばもうこの頃には

博愛主義の傾向があったのかもしれない

4、5年生くらいから自分が

周りと少しズレている事を察して

ちょっと病みかけた時期もあったけど



「───!!」



今はy...



「A!!!」


貴「!...どうかした？」


「晩御飯できたから呼びに来たんや!」


貴「そっか、ありがとう」


「はよ行こうや!みんな待っとるで」


貴「分かった分かったw」








「お!やっと来たんか!!!」


「俺より遅かったけど何かあったん?」


「あ、A遅かったね」


「やっと来ためう!」


「Aさんが遅いって珍しいッスね」


「A!今日は隣に来てぇや!」


「待ちくたびれたゾ」


「もしかして寝ていたんですか？」


「A〜、俺お腹ペコペコやでぇ」


「ふふっ、髪跳ねとるで?」






今は嫁たちと幸せに暮らしています!


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